講座情報
講座コード: H52
受講期間: 3ヵ月
レベル: 入門 初級
レポート提出方式: 記述式
こんなコースです
FMEA・FTAの手法が、具体的に学べる!
目標に向かって、そこに到達するまでの困難をあらかじめ予想し、それに備えて成功するための方策がFMEAやFTAです。本講座は、難しいという印象を持たれがちな両者を具体的な事例をあげてやさしく解説していきます。
- ロケットを宇宙に打ち上げる前に個々の部品の故障を想定し、その結果として全体で何が起こりうるか、それが起こらないように二重三重に対策を練る手法のFMEA(=故障モード影響解析)。目の前にデータはない場合でもそれを想定した対策を身につけます。
- 望ましくない故障を想定し、その原因を樹木のように末広がりに分解しながら論理的に故障原因の評価を行うFTA(=故障の木解析)。潜在的な問題や課題を予測する手法を習得します。
ねらいと特色
- FMEA・FTAの手法を順を追いながら解説します。
- FMEA・FTAの手法を豊富な具体的事例で説明します。
- 各章末の演習問題で、FMEA・FTAの手法の確認をします。
教材構成
- テキスト:1冊(電子ブック対応)
- レポート回数:3回
主な項目
No. | 主 な 項 目 |
---|---|
1 |
第1章 信頼性とは1.なぜ信頼性か
(1)顧客満足とは何か
(2)CSギャップを考える 2.品質、信頼性とは何か
(1)高いブランド力とは
(2)品質管理と信頼性管理 (3)信頼性に使われる代表的な手法「FMEA」と「FTA」 3.特性要因図で未然防止を図る
(1)特性要因図による全体把握
(2)リスク管理のための特性要因図 (3)数値管理で未然防止 4.リスク管理事例
(1)通勤時間のばらつき
(2)個人情報の漏洩防止管理の事例
|
2 |
第2章 信頼性を作り込む手法 FMEA1.リスク管理特性要因図とFMEAは兄弟2.FMEAの作成手順
【準備】
(1)FMEAの表を理解する (2)課題担当者を集めてブレーンストーミングを行う (3)対象プロセスや課題の範囲を明確にする (4)対象プロセスや課題の「重大性」「発生の可能性」「検知漏れ度」の評価定義表 【解析】
(5)各課題を表に記載(対策前) (6)危険優先度数(RPN)の対策実行判断基準を決定 【対策】
(7)各課題対策の立案と表への記載(対策後) 【評価】
(8)対策後の危険優先度数(RPN)の確認と信頼性評価 3.FMEAの事例
(1)プロジェクト遂行
(2)経営
(3)総務 (4)マーケティング (5)製品開発 |
3 |
第3章 安全性を作り込む手法 FTA1.FTAの概要
(1)FTAとは
(2)FTA手法の活用状況
(3)FTAの具体例 2.FTA手法の実施手順
【準備】
(1)課題・テーマを決める
(2)中間事象を決める 【作成】
(3)FT図を描く
(4)FT図で使われる要素記号 (5)ブール代数 (6)FT図を変換整理する (7)最小カットセットに分解 【分析】
(8)重要要因を定性的に絞り込む
(9)発生確率を見積もる (10)重要要因を定量的に絞り込む 【対策】
(11)対策を立案して事前評価する
3.間違えやすい注意点4.FTAの事例
(1)自転車
(2)市民マラソン
|
受講者の声
特性要因図とFMEA及びFTAとの使い方を理解できました。
テキストの書き写しではなく、しっかり理解していないと解けない問題もあり、大変だったが学習効果は大きいと感じた。一歩進んだ課題を出してくれて自己学習には有効であった。
質問して回答が頂ける点がよかった。適切なアドバイスも添えられ感謝します。コーヒーブレイク(コラム)が面白かった。ブール代数式の演算の理解が難しかった。
FTAについて一通り学べたのが収穫でした。初学者にも適切なレベルだと思います。
CoffeeBreak、あとがきが大変面白かった。質問に詳細に答えていただき感謝します。