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通信教育講座「新 災害対応の実践」のすすめ /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その19]

通信教育講座「新 災害対応の実践」のすすめ /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その19]

*2025年6月19日(木)

  
6月も半ばをすぎ、全国的に梅雨となりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

本日は、

  • 備えあれば憂いなし!通信教育「自主防災講座「新 災害対応の実践」」
  • 新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」その19

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

  

台風!竜巻!水害!
自らの命と家族・社員を守ろう!


  

 近年、経験したことない大雨による水害や台風の被害、その他様々な災害が増えてきています。発生時の対処方法や手順など、ご自身の命、大切な家族や社員を守るための知識や行動を学ぶことができます。
 いざという時に何が起こり、その時自分はどうすべきなのか、過去に起きた災害を事例に、実際の写真を交え解説しています。
 備えあれば憂いなし。水害が起こる前兆、水害が起こる前の避難対策など習得しましょう。


  

    1.【序】口絵:東日本大震災など災害の実例,【発災から初動期】
    2.【避難生活】
    3.【企業としての備え】,【現代社会の災害対応】
受講者様の声…
  • 個人・家庭・地域・企業単位の対応、発災から初動期、避難所運営、感染症対策、企業の備えなど具体的に認識ができて良かった。
    ライフラインである電力の供給について、社会的役割を再認識するとともに、学んだ知識を今後の業務や地域の一員としての活動に活かしていきたいと思います。
  • 災害時のイメージが少し具体的になって、何をすべきか考えるようになりました。


  

たかが雨、されど雨。
梅雨が過ぎても、台風、夕立、ゲリラ豪雨など、夏の雨は続きます。
毎年起こる水害被害は、他人事ではありません。 
本格的な雨の季節をむかえる前に、JTEX通信教育講座「新 災害対応の実践」で、災害の対策を学んでみてはいかがでしょうか。



新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
 ~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
                          著者 浅沼 宏和

“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、引き続きご愛読いただきたく、連載を開始いたします。
 
 
 

その19 フレキシブル大量生産


  

ドラッカーが、新しい製造の原理として提唱した三つ目の原理が、フレキシブル大量生産です。「フレキシブル大量生産」はドラッカーの造語で、一般的な用語ではありません。
 ドラッカーの提唱するフレキシブル大量生産とは、ごく簡単にいうと共通部品の比率を増やすことで、規格化と多様化を両立させる方法です。
 現代では、多くの企業がこの生産方式を取り入れていますが、実態とは裏腹に、製造に携わる多くの人が規格化さえすれば低コストですみ、多様化すれば高コストになると思い込んでいると、ドラッカーは指摘しています。「規格化と多様化は両立できない」と考えている人が多いというのです。

 ドラッカーは工場とは一層の巨大戦艦のようであってはいけないといいます。製造プロセスや作業を核とする数多くの基本単位からなる小型船の集団であるべきだというのです。
 各チームがそれぞれ決定権を持ち、それぞれのチームが全体や他のチームとの関係性の中で、自分たちのチームを位置付けることが必要とされます。そうすることで、各チームがそれぞれ規格化の利点を享受しながらも、工場全体が多様化のための柔軟性を発揮できるといいます。市場や顧客ニーズへの対応、迅速な設計変更、多様な製品の低コストでの生産といったことが可能になるというのです。実際にはなかなかその実現は難しいことですが、理想の形について知っておくことをドラッカーは重視していたのです。
 部分としてのチームは全体としての関係で、はじめて意味を持つのです。

 日本では特に自動車メーカーを中心にそうした創意工夫が行われてきました。工場は基本的に組立ラインを中心に構成されているのですが、それぞれのライン同士が密着しておらず、分離されているのです。そうすることで、組立ラインとしての規格化を損なうことなく、治具、工具、備品をスピーディに交換することで柔軟にバッチ生産を行うことができるのです。
 ドラッカーは、製造プロセスをそれぞれが最適なバランスを持つモジュールの集まりとて編成するべきと考えていました。そして、モジュール同士の相互関係は、製品、チャネル、プロセスの変化に対応していかなければならないといいます。
競争が激化し、製品寿命が短くなるほど、こうした体制を持つことが必要になります。また、こうしたチーム同士の連携による組織構造は情報とコミュニケーションが一層重要な意味を持つのです。

次回 その20「システムとしての製造プロセス」

著者紹介

 浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理

日本会計研究学会会員
ドラッカー学会会員
(株)TMAコンサルティング 代表
浅沼総合会計事務所 代表 

 

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2025年6月19日