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イマドキ新入社員“ため息のススメ”って? /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その65]

*2026年4月16日(木)

  
桜の花が散り葉桜の時期となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は、

  • 毎年恒例 イマドキ新入社員のタイプのご紹介
  • 「ものづくり人のためのドラッカー」その65

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

  

ため息をついても幸せは逃げない!?



ここ最近、人事採用教育責任者の皆様と採用のお話をさせていただく際、新入社員のメンタルヘルス不調と早期離職のテーマがあがります。
大卒者の約3割強が入社後3年以内に離職するケースが話題にあがり、その理由として、“職場環境適応力”が大きな原因とされます。
新入社員のメンタルヘルス不調を予防し、早期離職を防止する一環として、下記をおすすめしてみましょう。

「ため息をつくと幸せが逃げる」そんな言葉を聞いた事はありませんか?
ため息をついている人を見ると「疲れている」「気分が滅入っている」ように感じる方も多いと思います。
そんなため息ですが、体の免疫機能の面から見ると「幸せが逃げる」のではなく、「自律神経の働きを回復させる」と言われています。



ストレスがかかった際に、長く息を吐くため息はオススメです。
息を長く吐くと自律神経のバランスが整うと医学的にも証明されています。
「交感神経」は自律神経の一種で、血圧や心拍数を高めて体を活性化する作用を持ちますが、一方で、体をリラックスさせるのは「副交感神経」です。
両者は車で例えるとアクセルとブレーキの関係になり、バランスがとても大事になります。
ため息を吐く際は離席してタイミングを見て…等と伝えておかないと、勘違いから周囲が不快に思う可能性がありますので注意が必要ではありますが、是非、研修ブレイクタイムに、長く息を吐くため息の練習を取り入れてみてはいかがでしょうか?




今年度の新入社員のタイプとは「世代をつなぐ大阪・関西万博タイプ」です





特に昨年同様、迎え入れる側の意識アップデートについてお伝えさせていただきました!

内定者教育 ⇒ 新入社員研修 ⇒ 新入社員フォロー研修 ⇒ 1年目振り返り研修 ⇒ 若手社員研修…
様々な視点からご活用いただいているお客様より情報交換させていただいた内容を、皆様に発信させていただきました。



冒頭の対策として、ラインケア研修のご要望がございましたら、是非、お声がけ願います。こちらの目的は、管理職がメンタルヘルスに関する正しい知識と対応スキルを身につけ、部下である新入社員の不安やストレス兆候に気づき支援できるようになることです。
その結果、早期メンタルヘルス不調の予防に繋げ、新入社員の定着率向上に繋げていく事が期待されています。

今年も入社式や新入社員研修期間にてまだ着慣れないスーツに身を包んだ一団が目に飛び込んできます。初々しさが伝わり皆さんも思わず心の中で勝手に応援をされているのではないでしょうか。
新入社員の皆さんは、昨年とまた違った風を職場に運んでくれると思います。
一日も早く企業にとって重要な幹となり、一つひとつ確実に成果をあげられる
ことを切に願っております。



新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
 ~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
                          著者 浅沼 宏和

“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、ご愛読ください。
 
 
 

その65 技術・市場・ニーズはセットではない


  

 ドラッカーは、産業革命以来、技術と市場とニーズはセットであるという前提が当然のこととされてきたといいます。つまり、産業特有の技術は、最終顧客のニーズと密接につながっているということが当たり前と考えられ、この前提が近代的な産業を生んでいったのです。
 具体的にいうと、かつては繊維産業には繊維産業特有の技術があり、石炭産業にも同様に特有の技術があるということは常識で、そうした技術は他の産業にとってはあまり意味がないという前提です。近代産業の多くがこのような前提の下にマネジメントを行い、世界的な企業へと成長を遂げていきました。その多くは、社内に独自の技術を開発していました。」こうして、あらゆる業種において特有の技術が生み出され、それぞれ違う業界として成長していったのです。

1.現在は自社技術+他社技術の活用
     しかし、この前提は現在ではまったく通用しなくなっています。自社が開発する技術とは異質の技術を導入することが当たり前になったのです。たとえば、現在では、あらゆる業種でIT技術が重要な役割を果たしていますが、それは自社が開発した技術ではありません。メーカーなどでは、他社開発の新素材などに頼ることも珍しくありません。また、先端の遺伝子工学、分子生物学などの学問が、医薬品業界や食品業界に影響を与えています。
     百年以上前は、さまざまな産業は外部の技術と無縁でした。しかし、現在ではそうした状況が大きく変わり、顧客のニーズを満足させるために、自社以外の技術を使うことが当たり前になったのです。
2.自社技術を他社が活用
     反対に自社の技術が業界の外部で意味を持つ場合もあります。かつて最も成功を収めていた電話産業のAT&A社の研究所では、20世紀前半まで、すべての技術に自社技術が利用されていました。ところが、研究所最大の発明であったトランジスタは、電話産業では大したニーズはなかったのです。そこで、AT&Tは、特許を二束三文で他社に与えたのですが、そのことによって、トランジスタ技術が巨大な市場を生んでいったのです。
     ドラッカーは「今日のエレクトロニクス産業は、AT&Tの認識不足の恩恵を受けている」」と述べています。
     自社にとって、ほとんど役に立たない技術が、宝の山である可能性もあるのです。これは、技術と市場や顧客ニーズがセットではないことを示しているのです。「現代の技術は、その産業分野にとどまるものでなく、他の産業分野の技術と組み合わせることで価値を創造する」可能性が高いのです。こうした点を押さえておくことが大切です。
3.重要な「非顧客」への視点

 現代では、顧客のニーズを満たす方法が多様化しています。昔は、ジュースなどのドリンク類の容器はガラス瓶か缶が常識でしたが、現在はプラスチックや紙の容器も使われています。食事も家で食べるか、レストランなどで食べるかでしたが、現在はさまざまなチャネルを通じて食事が提供されているのです。それぞれの産業で顧客のニーズの満たし方は決まっているのが当たり前だったものが、今では思わぬ方法で同じ価値を提供できるようになったのです。つまり、顧客ニーズと業界特有の技術はセットではなくなっているのです。
 もはや、特定の産業だけのための技術という考え方は、通用しなくなっています。あらゆる技術があらゆる産業にとって重要であり、価値を提供することが可能であるという前提を持つ必要があるのです。
したがって、既存の顧客だけを見ているだけでは足りず、現在の顧客以外に注意を払う必要があります。これが「非顧客」が重要である理由です。「変化は常に非顧客の世界で始まる」のです。

あらゆる企業は、自社製品やサービスを中心に置くのではなく、顧客にとっての価値を中心にしなければなりません。ものづくりとは顧客の価値創造の手段であり、それは「製品のための製品づくり」であってはならないのです。ドラッカーは、技術とその用途を基盤とするのではなく、顧客にとっての価値を中心に据えることが必要と考えたのです。技術中心の視点ではなく、顧客中心の視点が必要なのです。

次回 その66「組織を超えたマネジメント」

著者紹介

 浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理

日本会計研究学会会員
ドラッカー学会会員
(株)TMAコンサルティング 代表
浅沼総合会計事務所 代表 

 

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2026年4月16日