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スーパーグレース®のご利用について /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その38]

*2025年10月23日(木)
日増しに秋の深まりを感じ、木々の葉も色づいてまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、
- 成績報告Webサイト「SuperGrace®(スーパーグレース)」
- 「ものづくり人のためのドラッカー」その38
について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。
成績報告Webサイト「SuperGrace®」のご案内
SuperGrace®とは
SuperGrace®は、公益財団法人日本科学技術振興財団(JSF)が運営する通信教育団体共通の成績報告システムです。
※利用料金は無料です。インターネット接続料等は別途必要となります。


SuperGrace®トップページからログインして体験サイト[https://www.supergrace.jp/]をご利用いただくことができます。
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■ 体験用ユーザID:33333333
■ パスワード:demopass
※ご利用環境・機能詳細・操作方法等は、ログイン後に表示される「ご利用ガイド」にてご確認ください。
SuperGrace®利用登録

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初めてJTEXの通信教育のお申し込み後に受講が始まると、受講開始月の半ばごろに成績報告のご担当者様宛に「SuperGrace®ご利用開始方法」が郵送されます。
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※お申込み時、成績状況報告の有無について「SuperGrace®を利用する」を選択された場合に限ります。
※提携講座をお申込みの場合は、ご案内が異なります。
この案内には「閲覧申請キー・チェックコード」が記載されています。
まずSuperGrace®にアクセスいただき、初めてご利用される方は、利用登録を行ってログインIDを取得してください。
すでにSuperGrace®のログインIDをお持ちの方は、メニュー内の「教育団体の追加」より、JTEXから発行された「閲覧申請キー・チェックコード」を入力すると、申請が受理された日の2営業日後よりJTEXの講座を受講されている方の成績が閲覧可能となります。
成績閲覧方法
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メニューの「受講状況確認」をクリックすると、「受講・修了状況の出力」「レポート提出状況を含めて提出」という二つのボタンがあります。
出力方法を「教育団体が設定した表示条件で全件出力」を選択して「レポート提出状況を含めて出力」をクリックしますと、JTEXの場合は2営業日前までのレポート提出状況を含めた受講者の進捗が確認できます。
定期的にメールで成績報告を受け取る
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SuperGrace®では決められた日にメールで成績報告を受け取れる機能があります。
メニューから「月次メール受け取り設定」を選択、受取日、報告形式、検索条件等を設定することができます。

SuperGrace担当引継ぎ
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異動等でSuperGrace®のご担当の方が変更になる場合は、後任者の氏名とメールアドレスをご登録いただくことで後任の方に引継の案内を送信することができます。
後任の方は案内に沿って24時間以内に引継ぎをしていただくことで、引き続き前任の方が管理されていた成績を閲覧可能となります。
【前任の方から引継ぎを受けていないときは】

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前任者からSuperGrace®の担当者引継ぎを受けておらず、IDもパスワードも不明になっている場合は、SuperGrace®のログイン画面より問い合わせが可能です。
画面右上の[お問い合わせ]をクリックし、お問い合わせフォームより必要事項を入力、送信してください。
SuperGrace®の運営団体である公益財団法人日本科学技術振興財団(JSF)より前任者からの引継ぎ方法がメールで届きますので、案内に沿って引継ぎ作業が完了しましたら2営業日後より受講者情報が閲覧可能となります
ご不明な点等ございましたら、ご遠慮なく担当者までお問い合わせください。
新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
著者 浅沼 宏和
“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、ご愛読ください。
その38 イノベーションのステップ

イノベーションというと、創造性や個人の姿勢の問題として扱われがちです。しかし、イノベーションは具体的な仕事としてマネジメントしていかなければなりません。つまり、具体的な計画、仕組み、組織構造の問題として扱わなければいけないということです。
前回まで、技術のマネジメントというテーマを追いかけてきましたが、その集大成として、仕事のイノベーションについて考えていきましょう。
1.技術的なニーズの予期とその対応
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一つ目に行うべきステップは、技術的なニーズを予期し、それについてどのように対応していくかを具体的に計画し、実行していくことです。イノベーションはあいまいな予言に基づくものではなく、市場や技術動向をよく読み、方向性を明確化したうえで、具体的な仕事をしていくことが求められるのです。イノベーションを仕事化するということは、ドラッカーが最も重んじていたことなのです。
2.過去の体系的な廃棄
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二つ目として、具体的な仕事とするためには、すでに成果のあがらなくなったものを整理する必要があります。ドラッカーは、それを「過去の体系的な廃棄」と呼んでいます。最も重要な経営資源は時間です。新たなことに取り組むためには、昨日のために費やされていた時間を、未来のために向けなければなりません。それが過去の体系的な廃棄です。新しいことに取り組むということは、すでに過去のものとなった取り組みをやめることとセットなのです。
ドラッカーは「イノベーションや自己革新ができない組織の共通点は、古いもの、すでに成果のあがらなくなったものを捨てられないことである」と指摘しています。
過去の体系的廃棄という考え方は、ドラッカーのイノベーションの中核にあるものです。ドラッカーは「すべての製品、プロセス、活動を二三年ごとに死刑の裁判にかけなければならない。」といっています。
そのための基準としては、「もし今それに取り組んでいなかったとしても、またそれを行うか?」を考えてみればよいのです。ドラッカーは過去を体系的に廃棄している企業であれば、創造性などは気にしなくてもよいといいます。なぜなら、過去を廃棄することで、組織は自然と新しいものに貪欲になり、最も成果のあがりそうな新しいものに自然と取り組むようになるからです
3.イノベーションの評価システム
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三つ目として、ドラッカーは、イノベーションのための評価システムを用意する必要があるといっています。イノベーションに取り組んでも、すぐに利益があがることはありません。ですから、投資収益率のような通常の業績評価基準では、イノベーションの評価基準としてふさわしくないのです。イノベーションは何年も資金をつぎ込んだ後に、利益があがるようになるものです。当初は、努力に見合った成果があがりません。ですから、通常の評価基準は適切ではないのです。
また、イノベーションにおいて最終的な目標利益は大きく考えなければならないということです。リードタイムが長く、失敗することが当たり前であるからこそ、イノベーションが成功した場合には、大きな成果が期待できなければなりません。
4.イノベーションの組織
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四つ目として、イノベーションの組織は、通常の事業とは別組織にする必要があるということです。日常の仕事と一線を画さなければ、本格的なイノベーションは起こせません。しかも、イノベーションのための組織には、厳しい自己規律と通常の事業とは違った方向性が必要です。形式上は全事業の一部になるかもしれませんが、実質的には独立性を持った組織にする必要があるのです。まったく新しいものを通常の組織の中から生み出すことは難しいのです。
これらの四つのステップがイノベーションのために必要なのです。多くの企業は、改善活動の一環としてイノベーションをとらえていることが多く、こうした四つのステップを踏んでいる場合が少ないのです。イノベーションと単なるカイゼン活動とはまったく異なるものという認識が必要です。
次回 その39「技術のモニタリングの重要性」
著者紹介
浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
「社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理」
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