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新規開講!2級機械保全科(電気系)実技対策動画学習 /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その24]

*2025年7月24日(木)

  
燃えるように暑い時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、

  • 10月開講:2級機械保全科(電気系)実技対策動画学習
  • 新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」その24

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

2025年10月 新規開講
2級機械保全科(電気系)実技対策動画学習


   

 多くの方にご好評いただいた、機械保全機械系実技対策の動画学習コースに続きまして、
2級機械保全電気系実技対策の動画学習コースが、今秋開講します。
 試験会場に持っていくもの、準備してあるものの情報をはじめ、限られた試験時間で効率的に配線をしていくための方法や、検査のポイントなどを具体的に解説!
本コースを活用して、電気系機械保全作業の機械保全士の取得をめざしましょう。
ご案内
  • 特別受講料:¥15,400(税込)・一般受講料:¥20,900円(税込)
  • 視聴可能期間:開講日より12か月





JTEXでは上記の資格対策講座以外にも、さまざまな講座をご用意しております!
ホームペーからご自身の希望に合った講座を探してみてください。
皆様のご受講をお待ちしています!





新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
 ~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
                          著者 浅沼 宏和

“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、ご愛読ください。
 
 
 

その24 起業家精神の条件


  

 ドラッカーは、起業家精神の発揮を具体的な仕事としてとらえていました。起業家精神は大企業でも中小企業においても発揮できるものですが、そのためには意識的な努力が必要であり、継続的に学んでいかなければなりません。
 ドラッカーは、起業家精神を発揮するための四つの条件をあげています。

  • 変化を脅威ではなく“機会”とみる組織づくり
  • イノベーションによる成果の体系的な評価
  • 組織・人事・報酬についての特別措置
  • イノベーションのためにしてはいけないことの理解

 
 第一に、変化を“機会”とみる組織づくりの第一歩は「廃棄の制度化」つまり「過去のものの体系的廃棄」です。活力を失い陳腐化したものを定期的に廃棄することで、新しいものに取り組む準備をするのです。
成果が生まれていないものに、経営資源を投入してはいけません。企業を取り巻く市場、製品、チャネル、製造プロセスなど、あらゆるものが変化し寿命があると考え、ライフサイクル上の位置について把握します。
 目標は大きく設定する必要があります。それは既存のものの衰退を必ず埋めるものでなければなりません。新しいものは成功の確率が低く、予定より遅れる可能性も高いのです。
 大きな目標に基づき、具体的な行動計画を立て、ヒト・モノ・カネの経営資源を配分していきます。
 イノベーションのための組織には、機会について報告する場や経営者が若手社員の話を聞く機会などを設けることも大切です。

 第二に、イノベーションの成果を評価する必要があります。まだ、多くの企業が業績表の中に、イノベーションの評価を取り入れていません。目標をもってイノベーションに取り組み、必ずその成果を評価してフィードバックを行います。そうすれば、自分たちの強みや弱みイノベーションに必要な期間の過小・過大評価、などがどうであったかを知ることができます。また、数年ごとにイノベーション活動全体を見直し、企業全体にどのような貢献を行ったのかを検討する必要があるといいます。
 
 第三に、イノベーションを行うための組織構造を作ることが必要です。ドラッカーは、起業家精神を発揮するためには、特に既存事業とイノベーションへの取り組みを分離することを重視していました。既存事業は現在の成果を生む重要な仕事ですが、イノベーションへの取り組みは、すぐに成果を生まないのです。すぐに成果が見えないイノベーションの活動を既存の活動と一緒にすると、取り組みにくくなってしまうのです。人事や報酬などにも工夫が必要になります。

 第四に、自社の不得意な分野でイノベーションを目指してはいけません。ドラッカーはそれをイノベーションのタブーと呼んでいます。ただし、経験がないものと不得意なものは、必ずしも同じではありません。経験がなくても既存の強みを生かせる場合もあるのです。しかし、明らかに不得意な分野でイノベーションに成功する可能性はまずありません。成功の可能性については、十分に検討しなければなりません。
 特に多角化については注意が必要です。ドラッカーは「安易な多角化はイノベーションや起業家精神とは相いれない」と考えていました。起業家精神の発揮については、さまざまな具体的な取り組みを、一貫性をもって行うことととらえていたのです。

次回 その25「技術のダイナミクスを知る」

著者紹介

 浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理

日本会計研究学会会員
ドラッカー学会会員
(株)TMAコンサルティング 代表
浅沼総合会計事務所 代表 

 

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2025年7月24日