メールマガジン

機械保全【電気系】実技対策動画学習チラシ&申込書ができました! /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その20]

*2025年6月26日(木)

  
梅雨も中休みとなったのか、真夏のような毎日です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は、

  • 2級機械保全(電気系)実技試験対策 動画学習
  • 新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」その20

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

  

お待たせいたしました!!チラシが完成いたしました!
2級機械保全(電気系)実技試験対策 動画学習

ご案内

国家技能検定 機械保全科・電気系保全作業2級実技試験の受検者を対象に、
出題されている課題の実践的な実習によって、合格のための確かな実力を身につける

【動画学習の狙い】
    機械保全科実技試験を初めて受検する方やオペレーターの方を対象としています。
    基礎的な内容の理解を深めたい方、過去問の解き方がよくわからない、過去問を解いても現状でうまく正解ができない方向けに、過去に出題頻度の高い設問をピックアップして解説します。
    自分の好きな時間に繰り返し視聴学習ができるので、苦手部分の確実な理解をするとともに、合格に向けての知識を習得できます。
    本Web セミナーの受講を通して、反復学習ができ、ご自身のペースで学習ができるので、自学自習に適しています。

【動画内容】
  • 実技試験2級の概要について:課題説明、会場レイアウト
  • 実技試験「課題1」:試験開始前準備、配線手順
  • 「課題1」実技試験開始:配線作業(線材の長さカット、 被覆の剥きしろ、圧着方法、配線引き回し、配線チェック)プログラム入力
  • 実技試験「課題2」:試験開始前準備、不良品判定(良品と不良品の数)、故障箇所の仕掛け
  • 「課題2」試験開始:作業手順、不良判定と原因特定、作業目標時間
  • 採点基準・減点予測の紹介
  • リレー・タイマ良否判定の攻略法
  • タイムチャート図、予測問題事例集、シーケンスプログラム回答
  • 回路点検と修復作業の攻略ポイント
  • シーケンスプログラム初級者向けのサイト紹介

【受講料】会員受講料:15,400円・非会員受講料:20,900円
■課題1 PLC(プログラマブルコントローラ)による回路組み立て作業

  

  • 入力3点、出力3点に対してPLCと試験盤を配線したものを回路別に説明します。
  • また、試験当日は青色電線で全ての回路の配線を行いますが、電線の色を変えて分かりやすく回路ごとに説明します。

■課題2 リレー・タイマの点検、有接点シーケンス回路の点検および修復作業


  

  

動画は現在、絶賛作成中です。
しばらくお待ちくださいませ。





新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
 ~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
                          著者 浅沼 宏和

“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、引き続きご愛読いただきたく、連載を開始いたします。
 
 
 

その20 システムとしての製造プロセス


  

 製造の現場を変える第四のコンセプトが、システムズ・アプローチです。それは、製造を工場の内部だけの問題として考えず、材料の仕入れに始まって最終的に顧客を満足させるところまでのすべてのプロセスを検討の対象とするアプローチです。

 かつてフォード自動車は、自社工場をプロセスの中核に置き、あらゆる部品や現材料を自前で調達しようとしていました。自前の溶鉱炉やガラス工場まで建設したばかりか、タイヤ用のゴムを栽培する農園を所有していたほどです。しかし、このやり方では多額の資金を使った割に利益は出ませんでした。

 システムズ・アプローチはこの対極にあります。システムズ・アプローチとは自社ですべてのプロセスを管理するのではなく、サブ・システムを独立させたままにして柔軟性を持たせようとするものです。このアプローチでは、工場はプロセスの中心ではなく、全体のプロセスにおける「ちょっと広めの空間」と考えます。そして、システム全体を顧客の購買というゴール地点から逆算してプロセスを適切に構築していくのです。
 その際には、遅延や不具合などの各種トラブルも想定して、合理的・効率的な製造プロセスを構築するのです。適切なプロセスを構築するには、ゴール地点での顧客満足の中身が何かをはっきりイメージすることが大切です。工場中心の考え方ではなく、顧客中心の考え方が大切なのです。
 これは日本が得意とするジャスト・イン・タイムの考え方そのものです。ドラッカーは、日本の製造業について高く評価していました。そこで、同様の観点から、システムズ・アプローチの重要性を強調したのです。しかし、こうした手法に慣れている私たち日本人も、その本質について必ずしも理解しているわけではありません。

 システムズ・アプローチによれば、工場とは最終段階から逆算して設計するべきものであり、大きな流れとして管理すべきものです。成果を明確にして、そこに至るプロセスを明らかにすることは、ドラッカーのマネジメントの基本です。
 米国企業が日本企業にならってジャスト・イン・タイムを導入しようとした時に大きな混乱が起きたのですが、それはシステムズ・アプローチの本質を理解していなかったためでした。
このアプローチを導入するには、工場のどの部分に余裕が必要なのか、どの部分で調整を行うべきなのか、また遅れなどが生じるリスクを最小化するにはどの部分を重視し逆に何を犠牲にするのかなど、システム全体の視点からよく考えなければなりません。さらに、こうしたシステムには、その国特有の社会的・地理的な事情も影響してくるのです。その仕組みがどのように成り立っているのかを深く考察することなくしては、導入はできないのです。米国の企業の多くは、そうした本質的な問題を「ささいな手順の問題」と安直に考えてしまったことで失敗してしまったのです。
しかし、現在では世界の多くの企業がこうした日本の製造業の強みを学び、さらに高い生産性を実現している企業も現れています。今一度、システムズ・アプローチの本質を学び直す必要があるのです。

次回 その21「製造と市場をつなぐ視点」

著者紹介

 浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理

日本会計研究学会会員
ドラッカー学会会員
(株)TMAコンサルティング 代表
浅沼総合会計事務所 代表 

 

講座に関するご質問、その他通信教育に関するお問合せは、下記担当者までお願いいたします

2025年総合通信教育ガイドについて

ご請求は下記より受け付けております
「一人では変えられないことも、つながれば変わる。」

  

電子ブックで閲覧いただけます。


【発行・編集・著作】
JTEX 職業訓練法人 日本技能教育開発センター
〒162-8488 東京都新宿区岩戸町18 日交神楽坂ビル
TEL:03-3235-8686(午前9時~午後5時)

2025年6月26日