2025年4月 新規開講講座「図解 空気圧機器~原理・装置・保全」/連載:ものづくり人のためのドラッカー[その2]
*2025年1月31日(木)
本日は、
- 4月開講 新規講座「図解 空気圧機器~原理・装置・保全」
- 新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」その2
について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。
2025年4月 新規開講講座 「図解 空気圧機器~原理・装置・保全」
空気圧エネルギーは、大変便利な動力源です。
機械設備の他、自動車や輸送機器など、私たちの日常生活の中にも深くかかわっています。
また、環境負荷の低減が謳われている中、空気圧はますます注目される原動力となります。
本講座は、空気圧の原理や装置のしくみ、また、空気圧機器の保全まで幅広く学習します。
新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
著者 浅沼 宏和
先週から始まりました「ものづくり人のためのドラッカー」
今日は[その2]です。
“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、引き続きご愛読いただきたく、連載を開始いたします。
その2 組織の成果とは何か
組織の成果は組織の外部にあります。
「成果とは、人間や社会にとって良いもの」といった意味を持つのです。
「あらゆる組織は、社会にとって良い影響をもたらすために存在するべきである」というのが、ドラッカーの考えでした。
企業が社会にもたらす良い影響とは、どのようなものでしょうか。
ドラッカーは、「組織の目的は顧客の創造にある」といっています。
つまり、企業の事業活動の目的は、利益ではなく顧客の創造にあるということです。
自社の商品やサービスに対価を払っていただけるお客様が増えることが顧客の創造であり、これこそが企業の目的なのです。
企業の目的というと「利益をあげること」と考えがちですが、ドラッカーは「利益は条件である」といっています。
もちろん、利益がなければ企業は存続していくことができません。
ドラッカーも「たとえ天使が経営者であっても利益にこだわらずにはいられないだろう」といっていますが、利益はあくまでも企業の目的ではなく、企業が存続するための「条件」なのです。
利益はとても大切ですが、そこから具体的な行動が導き出されることはありません。
「さあ、今から利益をあげてください」といわれても、何をしてよいかわからないからです。
利益という用語は「安く買って高く売った結果」といった程度の意味しか持ち様がないからです。
利益は企業存続の条件であり、成果の大きさをはかる基準と考えるべきものです。
その一方で、「顧客の創造」=「お客様づくり」は、実際の行動に結びつく具体的な視点です。
どのような事業を営んでいても、必ず顧客を増やさなければいけないからです。だからこそ、「顧客の創造」が企業の最終目的といえるのです。
経営戦略とは顧客の創造のための手段・行動計画であり、マネジメントは顧客の創造を目指して行動することです。
経営戦略というと、大企業特有のものであって、中小企業などには関係ないという見方をする人もいます。
しかし、それが「お客様づくりのための具体的な行動計画の実行」という意味であるならば、あらゆる組織において必要なものといえます。
言葉というものは、それを使う人や使われる場面によって、それぞれ違った意味を持つことが多いのです。
ドラッカーの考え方からすると、ものづくりの本質は「お客様づくり」にあると考えるべきなのです。
人間や社会にとって良いものを提供して「お客様づくり」をし、成果をあげていくのです。
次回 その3「成果の三つの領域と経営戦略の土台」
著者紹介
浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
「社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理」
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