≪もう少しお待ちください≫通信教育総合ガイドが間もなく完成します!

*2023年10月26日(木)

秋晴れの陽気が心地よい頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は、

  • 2024年度の通信教育総合ガイドについてご紹介
  • 石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」
    第7話

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

この度、毎年刷新しているJTEX通信教育総合ガイドが完成に近づいてきました。

後日、正式に完成報告をさせていただきますが、
今回のメルマガでは新しいガイドの特集ページにありますSDGsの各項目に対応した
JTEXの思いと取組みをお伝えいたします。

すべての人々に質の高い教育を提供し、学び・学び直しの自己啓発をご支援します

  • 1.受講者Myページへのログインから、JTEXの学びはスタートします。
  • 2.アナログでしか出来ないことを大切に、デジタルだから出来ることを活用して「学ぶ喜び」のある通信教育をお届していきます。



働く人が健康で働きがいのある仕事を続けられることをテーマに、全ての人の学び・学び直しを支援します

  • 1.女性管理職比率、男女間賃金格差の開示が始まりました。女性の活躍を応援し、男女問わず、現場リーダーの部下指導力の向上を支援するために、マネジメント講座を強化します。
  • 2.従業員の健康保持・増進の取組みを経営的視点でとらえる「健康経営」を支援する講座を「ワークライフバランス」「心理的安全性」「健康管理」など、多彩な視点で展開していきます。
  • 3.多様な事情・背景を持つ労働者の学び・学び直しを応援します。3級技能検定取得を足掛かりとしてキャリアアップしていくための講座を充実・展開させます。外国人の方とともに働く、職場づくりも支援します。



経済・社会環境・企業の変化に対応するため、学びの目標を明確に示していきます

DX関連講座は、初歩から実践へと充実した体系で学びを支援します
  • 1.DXの土台となるデジタルリテラシーを身につける講座群を用意しました。
  • 2.DXの全体像を学ぶ「図解まるわかり DX」を開講します。
  • 3.初心者を対象とした「プログラミング的思考」を学ぶ講座や、RPA利用の基本から業務フローチャート作成を学ぶ講座を用意しました。
  • 4.初心者のためのデータサイエンス入門から専門的な統計講座群まで、充実した統計的思考を育む講座を提供します。
  • 5.ものづくり現場のDXでは、多彩なIoT技術講座群を用意しています。
  • 6.Pythonで学ぶシリーズとして、アルゴリズム講座からAI活用・実装講座を展開します。
  • 7.実践的・本格的なG検定・E資格をとるeラーニング講座も充実しています。



GX関連講座は、環境問題の全体像からエネルギー関連技術、設計・運用・保守までの学びを支援します
  • 1.地球環境を学び考える講座群は、SDGsの全体像、環境問題として温暖化・廃棄物・環境ビジネスリスク、頻繁に起こる自然災害への対応と、3つの異なる切り口で地球環境の学びを支援します。
  • 2.複雑化するエネルギー問題を背景に、クリーンエネルギーへの転換と、エネルギーの高効率的利用が求められています。エネルギー関連資格を含む、技術的な専門講座群を用意しています。
  • 3.ものづくりの製品ライフサイクルを通して、環境への負荷を最小にするためには、各工程におけるたゆまぬ努力が必要です。設計・材料・運用・保守の工程における環境に与えるリスクを考慮した、技術者の学び直しを支援します。



次回、通信教育総合ガイド完成報告の際には表紙に込めた『JTEXの思い』と『2024年度の新講座』についてご紹介を予定しております。

ガイド完成までしばらくお待ち頂ければ幸いでございます。



鬼平犯科帳連載について

JTEXメールマガジンでは、石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」を1話ずつお届けします。息抜きにご一読いただければ幸いです。

作者の池波正太郎氏は19歳のとき(昭和17年)、小平の国民勤労訓練所(戦後の中央職業訓練所)に入り、萱場製作所で2年間、四尺旋盤を使って飛行機の精密部品を作り、そのとき体で覚えたものつくりの手順で、『鬼平犯科帳』を書いたといいます。
このように、この小説の背景は意外に深く、皆様もこの作品から学ばれる点が多いと思います。



第7回 鈍牛

    36話『鈍牛のろうし』(『オール読物』昭和45年12月号。文春文庫5巻)は、平蔵が無実の人を救う話である。
    平蔵が北陸出張から帰ると、田中同心が留守中に深川・相川町の菓子屋・柏屋の若い下男・亀吉を放火犯として逮捕し、その者は放火現場に晒され、明後日に火刑にされる予定と、久方振りの手柄を喜色満面で報告した。
    放火犯は当人が犯行を認めると町奉行所へ引き渡され、町奉行所が処刑するので、留守中に裁決が行われてもやむを得ないし、平蔵は納得して田中同心を褒めてやった。
    しかしその夜当直の酒井同心が密かに来て、土地の人達は亀吉があんな犯行をする筈がないと噂しているし、亀吉の盗んだお金を落としたという自白も変だと、その思いを隠さず話してくれた。
    翌朝平蔵が熊井町の蕎麦屋の焼け跡に立つと、何もかも諦めた表情で亀吉が晒されており、見物人の眼には同情が浮かんでいる。平蔵は舟宿・鶴やへ急ぎ、亭主で密偵の粂八くめはちに佐嶋・筆頭与力と酒井をすぐ呼ぶように命じた。
    そして個人的に親しい南町奉行・池田長恵ながしげが今月の当番なので、処刑の3日延期の陳情書を書き、佐嶋を奉行の許に走らせた。また田中配下の密偵で亀吉を白状させた源助を直ちに連行するように酒井に頼み、自らは粂八と柏屋へ急行した。
    柏屋は営業停止の上、謹慎中で、明日の亀吉の火刑後島流しになるかも知れぬ身であったが、主人夫婦も奉公人も亀吉はあんなことをする者ではないという。というのも亀吉は6年前の母の死後、柏屋に勤める母の姉を頼って来て、物置に住まわせて貰ったが、時間はかかるものの仕事を真面目に行うし、純真で無欲なので誰からも好かれていたのである。
    鶴やへ戻ると、源助が5日後に焼け跡の亀吉を見て変に思い、責めるとすぐに白状したというが、お前はこの俺に、亀吉が犯人だと今もいい切れるかと平蔵が鋭く問い詰めると、源吉は全身をおこりのように震わせ始めた。
    酒井が役宅の牢へ源助を引き立てて行くと、佐嶋が戻り、南町奉行が明日の処刑を7日ほど延期決定と報告したので、平蔵は明日午前中に亀吉との面会の許可を願う牢屋奉行宛の陳情書を書き、佐嶋を伝馬町へ走らせた。
    翌朝牢屋敷で平蔵が尋ねると、亀吉は、おら火つけしない、旦那を島流しにしてはいけねえだよ、おかみさんの病気が直るよう、寝る前にいつもお詣りにいった、火つけする人を見たと答えたが、その名はいわない。
    その翌日から亀吉の晒しが再開され、評判になったが、5日目、亀吉の視線がある男に釘づけになったのを平蔵は見逃さなかった。酒井に逮捕させ、平蔵が調べると、その男は下総しもうさの無宿人で、放火をし、8両を盗んだことを認めた。そして亀吉に現場を見られたが、口止めをしたら守ってくれた、8年前潮来いたこで亀吉の母となじみになった頃、亀吉を哀れに思い、かわいがったからだろう、しかし毎日無心に空を仰ぎ処刑を待つ亀吉を見ると胸が張り裂けた、目が合ったのは今日が初めてと男はほろほろと泣きながらいった。
    この事件後、火付盗賊改め方に対する批判は強かった。亀吉を棒で痛めつけた源助は島流し、田中は身分と役目を奪われ、江戸追放となったが、これは南町奉行が平蔵の窮地をおもんばかった処分であった。為に平蔵も若年寄りの叱責で済んだが、その日役宅へ戻った平蔵は、一同を前にしていった。
    「この役目はな、善と悪の境目にあるのだ。それでなくては勤まらぬのだ。だからといって田中の二の舞を誰かがやったら、俺が腹を切る」
    なお江戸時代の刑罰は厳しく、金子(きんす/物は代金にして)10両以上の盗みは死罪、それ未満は入墨いれずみ・たたき、火付けは火罪、人に頼まれた火付けは死罪、人に頼んだ火付けは火罪と、「公事方くじかた御定書おさだめがき」に定められていた(石井良助『江戸時代漫筆・上』朝日選書)。




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2023年総合通信教育ガイドについて

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2023年10月26日