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4月開講 言語化 無料セミナーのご案内 /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その53]
*2026年2月6日(木)
皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日は、
- 「言語化」無料オンラインセミナー開催
- 「ものづくり人のためのドラッカー」その53
について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。
4月開講 言語化 無料セミナーのご案内
の開講に先立ち、著者の竹村孝宏先生による無料Zoomオンラインセミナーを開催します!
■テーマ■
なぜZ世代に言語化力が必要なのか~Z世代の潜在能力を引き出す言語化力育成のポイント~


“言葉にできない”もどかしさを解消し、モヤモヤを具体化、言いたいことが
伝わります!
「指示待ちではないが、自発的でもない」
「会議には出るが、発言はしない」
現場から寄せられる若手社員への評価には、共通したもどかしさがあります。
しかし、若手社員が沈黙してしまうのは能力不足ではありません。アウトプット回路がうまくつながっていないだけなのです。
そこで、言語化経験が圧倒的に不足している若手社員とのコミュニケーションに必要なのが、「言語化力」です。これはリーダーや若手社員だけではなく、全社員に必須の最強スキルといえます。
このセミナーでは、「なぜZ世代社員に言語化力が必要なのか」という切り口で、竹村先生に講義をしていただきます。若手社員への違和感、社内でのコミュニケーション不足の悩みが解決に向かっていくはずです。まずは、無料セミナーをぜひご受講ください!
【セミナー内容】

2.沈黙の正体は能力不足ではない
3.誰でも再現できる「言語化」の4ステップ
4.「推し」を語る熱量を、周囲を動かす「説得力」へ
5.若手の成長を支える「思考の土台」を構築する


- 3月11日(水)13:00~14:00(講義40分+質疑応答予定)
- 参加費:無料
- オンライン形式(ZOOMミーティングを使用)
【お申込み方法】
このミーティングに事前登録してください。
ご登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
著者 浅沼 宏和

“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、ご愛読ください。
その53 古代の技術革命からの教訓
ドラッカーは、現代のものづくりの原点を考えるために、古代から現代に至るまでの技術の歴史について解説しています。技術の歴史を振り返ることで未来への足掛かりにしようとしたのです。
1.灌漑文明という技術革新
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ドラッカーによると、現代の技術革新にもまして重要なのは、古代の灌漑文明における技術革新であると言います。灌漑文明とは、エジプト、メソポタミア、インダス、黄河の古代四大文明です。これらはいずれも、灌漑技術が土台となって発達した文明でした。
ドラッカーは、およそ7千年前に誕生した灌漑文明の影響力は、現代の技術革新の比ではなかったと捉えており、現代のものづくりの原点が灌漑文明にあったと考えていました。
ドラッカーは、今日の社会制度や政治制度は、基本的には灌漑文明の時代に誕生し確立したものであると指摘しています。
第一に、灌漑都市は統治機構としての政治を初めて生み出しました。その政府は、官僚によって運営されました。そうした政府の下で、人々は市民として扱われ、それまでの部族単位の「神」を超えた都市全体の「神」が誕生しました。市民は体系的な法律によって支配され、都市には常備軍が創設されたのです。
第二に、灌漑都市によって社会的な階層が誕生しました。食糧を生産する農民と彼らを守るための兵士が生まれ、さらに聖職者や統治機構が生み出されたのです。同時に、いろいろな労働への分化が生じ、医師や法律家のような専門職や多くの職人が生まれました。灌漑文明が生み出した生産余剰によって市場も誕生し、それは商人とともに貨幣、信用といった経済的な諸制度を生んだのです。
第三に、灌漑都市は初めて知識を生み出し、それを体系化、制度化しました。そのための土台となったのが文字でした。建築のための知識、複雑な事務処理のための知識、天文に関する知識、測量の知識などが次々と誕生したのです。また、それらを学び、教えるための教師も登場しました。自然が観察の対象とされるようになったのも、灌漑文明以降のことなのです。
第四に、灌漑都市は個人を生み出しました。個人が存在しなかった未開社会とは異なり、灌漑都市では個人の位置づけが重要となったのです。そこから、「正義」という観念が生まれ、私たちが今日知っているような美術、文学、宗教が生まれていったのです。
2.灌漑文明というイノベーションからの教訓
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このように、灌漑文明が生み出したものは、現代の技術革新をはるかに超えるものでした。灌漑文明では、非常に広くて奥行きの深い社会的・政治的なイノベーションが起きたのです。
このため、ドラッカーは、灌漑文明こそが人類の歴史において最大のイノベーションであったと指摘しています。灌漑文明は、「灌漑という新しい技術を、社会における機会の最大化に結び付けようとする人々の挑戦によって作り上げられたもの」と理解したのです。ドラッカーは、このような灌漑文明の理解から技術革命についての教訓を引き出しています。
第一の教訓、技術革命は社会的・政治的イノベーションに対する客観的なニーズをもたらす
技術革命によって、それまでの制度的な仕組みは陳腐化します。コミュニティ、社会、政治のための新しい制度が必要となるのです。技術革命は社会に変化を強いるものなのです。灌漑文明においても、灌漑技術を生かすためにさまざまな制度が発展したのです。
第二の教訓、技術革命をきっかけにして生まれる新制度は、客観的なニーズに合致したものでなければならない
ドラッカーは、技術革命への対応には、社会的、政治的に正しいものと間違ったものがあると指摘しています。人々が恩恵を受けることができるのは、客観的なニーズに正しく対応した場合だけであると言います。「正しい対応とは何か」を考え抜くことが求められるのです。灌漑文明も、生産性向上への思考錯誤によって発展したのでした。
第三の教訓、技術革命では、かなり柔軟な対応が可能である
四大文明がそれぞれ違ったものであったように、変革にはいろいろな形があり得ます。技術革命への対応として生み出される社会的な制度の目的、その優先順位、それが実現する価値については、かなり自由に設定が可能です。社会構造そのものは社会的課題によって規定されますが、社会の特性を生み出すのは人間自身です。私たち自身が、社会の在り方を決めていかなければならないのです。そして、どれが正解というわけでもないのです。
ドラッカーは、現代社会が直面する状況は、およそ7千年前に灌漑文明が登場した時に似ていると考えていました。灌漑文明の教訓は、デジタル技術という大きな変革の時代において、私たちがただ時代に流されるだけの受け身ではなく、主体的に変革に関わることができることを示唆しています。
次回 その54「近代の三つの技術革命」
著者紹介
浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
「社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理」
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