企業価値を高める「健康経営」を推進しましょう。

*2021年12月23日(木)

健康経営とは、「従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性などを高める投資である」との考えから、「健康管理を経営的視点で考え戦略的に実践する」ことです。

「健康経営」と企業価値

従業員の健康管理については、長年、厚生労働省が労働安全衛生法に基づき経営者に指導をしてきましたが、2015年からはそれに加えて、経済産業省が日本再興戦略の一環として、経理理念に従業員の健康管理を含める考え方を推奨し、ESG投資の流れの中に位置づけています。
下図は、経済産業省の描く健康経営のイメージです。



    ※「職場のメンタルヘルスマネジメント入門コース」より抜粋

経済産業省は、「企業が経営理念に基づき、従業員の健康保持・増進に取り組むことは従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や組織の価値向上へつながることが期待されている」と明言しています。

「健康経営」をめぐる諸課題

職場のメンタルヘルス不調として代表的なうつ病の類で医療機関にかかる患者数は
近年、1999年の3倍に至る128万人となっており、以下の諸課題をふくめ、従業員の健康問題は大きな企業テーマです。

  • 新型コロナ感染症対策および関連のメンタルヘルス
  • 育児・介護問題によるメンタルヘルス問題
  • ハラスメントによるメンタルヘルス問題とその対策
  • 高齢者雇用継続による高齢者の健康管理問題(怪我・病気・認知)
  • ネット依存などの依存症対策と諸課題

ヘルスリテラシーに取り組む

健康管理の枠組みの中では、従業員の健康管理に関する「ヘルスリテラシー」を教育・研修などを通じて強化することが重視されています。
より良い生活習慣はストレス対処の力となり、良好なメンタルヘルスの維持にも効果的です。他方、食べ過ぎ、飲みすぎ、睡眠不足、運動不足といった悪い生活習慣をどう変えていくのか、こういった「行動変容」簡単には進みませんので、業務推進の基本であるPDCAサイクルを使って進めることがポイントとなります。

「職場のメンタルヘルスマネジメント入門」講座が健康経営を加えて
改訂します。

2022年4月開講より、健康経営に1章を加え、新型コロナ感染症対策もふくめ、
職場リーダーが「ヘルスリテラシー」を持つための講座内容に一新いたします。

  • 健康経営の概念がよくわかるようになります。
  • 職場リーダーが行動すべき理由や背景が良くわかり、納得できるから現場での効果的な対処につながります。
  • コロナ禍以降のメンタルヘルスへの対応、ウイズコロナの感染症対策の解説を追加しました。
  • テレワークによるストレス問題、労働者の高齢化による諸問題、治療と仕事の両立支援など、最新状況への対応も解説しています。
  • 2022年通信教育総合ガイドが完成いたしました

    資料のご請求は下記より受け付けております
    「技(わざ)と、術(すべ)と、力(ちから)。挑むのは、持続可能な社会。」

    電子ブックで閲覧いただけます。


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    TEL:03-3235-8686(午前9時~午後5時)

    2021年12月23日