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資格取得研修のご案内 /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その54]

*2026年2月12日(木)

  
節分が終わり、いよいよ春の到来を待ちわびる頃となりましたが、
皆様お変わりございませんでしょうか。

本日は、

  • JTEX資格取得研修
  • 「ものづくり人のためのドラッカー」その54

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

  

JTEX 資格取得研修のご案内


  

 建設・設備分野では、現場の安全性向上や品質確保、生産性の向上がこれまで以上に求められています。その中で、電気工事士や施工管理技士といった国家資格を有する技術者の価値は年々高まり続けています。
 JTEXでは、こうした現場のニーズに応えるべく、基礎から実務・試験対策まで体系的に学べる技術系資格取得研修をご用意しています。受講者一人ひとりが確かな知識と実践力を身につけ、資格取得はもちろん、現場で自信を持って活躍できる技術者へ成長することを目指したプログラムをご案内いたします。

  ※本記事でご紹介する研修内容(2研修)は、ラインナップの一例です。その他さまざまな研修をご紹介しておりますので、下記「講師派遣型研修のご案内」をご参照ください。

電気工事士向け研修


  

電気工事士向け研修では、電気設備の施工に必要な基礎知識から、配線作業・工具の扱い方などの実務スキルまで、資格取得と現場で役立つ技術を同時に習得できる内容となっています。

筆記試験対策では電気理論・配線図・法令を体系的に学び、実技対策では豊富な作業例を通して出題パターンをしっかりと習得。未経験者でも安心して取り組める構成で、確実な合格と実務への応用力を育てます。

施工管理技士向け研修


  

施工管理技士向け研修では、建設現場で求められる計画立案力、品質・工程・安全管理の専門知識を体系的に習得することを目的としています。建築・土木それぞれの分野に対応したカリキュラムを用意し、基礎から試験対策まで一貫して学べるよう工夫されています。

現場経験の浅い方でも理解しやすい構成で、法規・施工管理・施工技術など、試験で問われる重要ポイントを効率よく身につけることができます。資格取得はもちろん、実務力の強化や即戦力育成にもつながる充実した研修です。
*施工管理技士研修 詳細(準備中) 

電気工事士や施工管理技士の資格は、現場力を高めるだけでなく、キャリアアップや信頼性向上にも大きく貢献します。JTEXの研修は、学びやすさと実務で使える知識の習得にこだわり、多くの受講者から高い評価をいただいています。
ぜひ、技術者育成・資格取得支援にご活用ください。

新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
 ~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
                          著者 浅沼 宏和

“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、ご愛読ください。
 
 
 

その54 近代の三つの技術革命

  

 ドラッカーによると、灌漑文明という大きな技術革命から現代に至るまでの間に、「大きな技術的な体系化」が行われた時期があったと言います。

 それは、18世紀から19世紀にかけて起きた農業革命、産業革命、医学革命の三つの技術革命であり、この技術革命によって近代社会が生み出されました。また、この三つの技術革命によって、科学と技術との関係が大きく変化したと言います。現代のものづくりにも影響を与えている三つの技術革命を整理しておきましょう。

技術と科学
     ドラッカーによると、近代以前において、技術と科学は無関係のものとされていたと言います。かつて科学は、哲学の一分野と見なされていて、知識の完成自体が目的と考えられていたと言うのです。当時は、科学を現実のために利用しようとすること自体が「科学の乱用」と考えられていたほどでした。他方、技術は一貫して、現実に利用することに焦点を合わせ、その目的は、人間の能力を向上させ生産性を高めることにありました。

     科学が最も普遍的なものに焦点を当てていたのに対して、技術は最も具体的なものを対象としていたと言えるでしょう。

     このような技術と科学との間に変化が起きたのは、ドラッカーによると、1720年から1770年までであり、この50年間に、現在の私たちが技術に抱く前提ができあがったのだと言います。

     すなわち、既存の知識を体系化し、それらの知識を組織的に現実に適用し、その成果を一般に公開するという考え方が生まれたのです。特に従来「秘伝」や「奥義」として扱われていた技術を、公開するという考え方に変化したことの影響は大きく、それによって、「技術は体系的に学ぶことのできる原理」となったのです。「科学は現実のために利用され、技術の発展として、新しい技術体系を育てる」方向に向かっていったのです。

技術の普及活動
     三つの技術革命の中では、農業技術が最も早く始まりました。17世紀に馬で器具を引かせる耕作が始まり、その後、作物の品種改良や大規模農業が行われるようになり、農業は生業といったレベルから産業へと発展していきました。

     しかし、ドラッカーは、農業自体の技術革新よりも農業技術の普及活動の方が一層重要であったと見ていました。技術革新とその普及活動は、農業革命の両輪だったのです。

     このようにして、農業において労働力の半減と生産量の倍増という革命が起き、農村から都市への労働力の移動が可能となって、それが産業革命の下地になっていったのです。

技術の体系化
    農業の革新に続いて、技術の分野でも革新が起きました。「機械的な技能」が「体系的な技術」へと転換していったのです。そして、工作機械、動力機械、産業組織などが次々と誕生しました。さらに、18世紀の後半には、ドイツやフランスなどで「技術を教える学校」が設立され、それは技術の専門性が確立されたことを意味すると共に、科学と技術の関係をより深めるものとなりました。19世紀になると、技術であると共に科学でもある電気学や有機化学などが独自の専門領域として確立されました。それらの研究成果は、発明家、設計者、事業家たちに利用され、産業革命の進展に大きく貢献したのです。
医学革命の遅れ
     医学革命は、二つの技術革命に若干遅れ19世紀になって起きました。その他の技術分野に比べて医学革命が遅れた原因は、すでに専門的な学問としての医学の権威が確立されていたため、医学の領域に科学的アプローチを取り入れることに、多くの反対や抵抗があったのです。医学が本当の技術的な体系と見なされるようになったきっかけは、19世紀半ばにパリ、ウィーン、ヴェルツブルグに近代的な医学校が設立されたことであったと言います。

    それ以降、医学の分野においても、科学的アプローチによる知見の蓄積やそれらの知識の応用に努力が集中するようになったのです。医学革命が他の二つに比べて遅かったことは、人間の認識を変えることの難しさを物語っています。

 このような技術革命によって、生産量は大幅に増加し、生活が向上し、さらには人口の増加をもたらしました。その他にもドラッカーは、技術革命が世界共通の文明をもたらした点を指摘しています。現代では、技術が知識と行動を結びつけるものであることが当たり前になっていますが、そこに至るまでには多くの時間と試行錯誤があったのです。

 「今、当たり前のことは、かつては当たり前ではなく」、同様に、「今、当たり前とされていることが、未来においては当たり前ではなくなる」ということです。

次回 その55「西洋文明の四つの転換点」

著者紹介

 浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理

日本会計研究学会会員
ドラッカー学会会員
(株)TMAコンサルティング 代表
浅沼総合会計事務所 代表 

 

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2026年2月12日