ビル管理技術者とは?関連する通信教育講座も紹介! /新鬼平随想録[第61回]
*2024年12月9日(月)
本日は、
- ビル管理技術者とは?試験概要や関連する通信教育講座
- 石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」
第61話
について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。
はじめに・・・
この結果を受けて来年度再挑戦する方、新たに挑戦する方、様々かと思います。
ここではビル管理技術者とはどのような資格なのか、また、試験概要をご説明するとともに、関連する通信教育講座をご紹介します!
ビル管理技術者とは?
しかし、ビル管理技術者試験は年に1度しか実施されず、試験の出題範囲も非常に広いため、合格するためには入念な対策が必要不可欠です。
ビル管理技術者 試験について
〈受験資格〉
次の用途に供される建築物の当該用途部分において環境衛生上の維持管理に関する務に業として2年以上従事された方
(従事機関については、実務従事証明書の証明日現在で2年以上が必要です。)
- ア)興行場(映画館、劇場等)、借家店、集会場(公民館、結婚式場、市民ホール等)、図書館、博物館、美術館、遊技場(ボーリング場等)
- イ)店舗、事務所
- ウ)学校(研修所を含む)
- エ)旅館、ホテル
- オ)その他アからエまでの用途に類する用途
多数の者の使用、利用に供される用途であって、かつ、衛生的環境もアからエまでの用途におけるそれと類似しているとみられるものをいいます。
◆建築物の用途
〈試験科目〉
- 1. 建築物衛生行政概論
- 2. 建築物の構造概論
- 3. 建築物の環境衛生
- 4. 空気環境の調整
- 5. 給水及び排水の管理
- 6. 清掃
- 7. ねずみ、昆虫等の防除
例年、合計180問を午前・午後に分けて開催されています。
〈合格基準点・合格率〉
-
合格基準は年度によって変更される可能性がありますが、例年、7科目合計65%以上の正答率かつ各科目40%以上の正答率になっています。
各科目のボーダーと全体のボーダーの両方を上回る必要があることになります。
合格率は年度によって異なりますが、10%~20%程度です。
ビル管理技術者を取得するメリット
ビル管理のプロフェッショナルと認められる
ビル管理技術者の資格を取得するためには、給排水、空調、清掃、害虫駆除など建物管理に関わる広範囲にわたる知識が求められます。その点からも、ビル管理技術者の資格保有者はビル管理に関する総合的な知識が身に付けていると公的に認められることとなり、ビル管理のプロとして社内でも一目置かれる存在となるでしょう。
また、企業によっては、ビル管理技術者資格の取得を昇進や昇格の条件としているケースも多く見受けられ、現場の責任者など、社内で上位の役職を目指すのであれば、ビル管理技術者資格を取得することは大きなメリットになります。
ビル管理技術者資格取得に向けた「JTEX通信教育講座」
初学者でも理解しやすいように工夫されたJTEXオリジナル通信教育教材と、ご受講していただきやすい受講料で多くの方々に満足いただいています。
- 受講期間:4か月
- 受講料:26,400円(税込み)
- レベル:中級・上級
ビル管理技術者受験講座
- 受講期間:2か月
- 受講料:16,500円(税込み)
- レベル:入門・初級
わかりやすい「空調と換気のしくみ」
※資格対策講座ではありません
鬼平犯科帳連載について
作者の池波正太郎氏は19歳のとき(昭和17年)、小平の国民勤労訓練所(戦後の中央職業訓練所)に入り、萱場製作所で2年間、四尺旋盤を使って飛行機の精密部品を作り、そのとき体で覚えたものつくりの手順で、『鬼平犯科帳』を書いたといいます。
このように、この小説の背景は意外に深く、皆様もこの作品から学ばれる点が多いと思います。
第61回 ふたり五郎蔵と越中・井波(1)
鬼平犯科帳「ふたり五郎蔵」(初出オール読物平成元年7月臨時増刊号)は、昭和61年に書かれた「秘密」と同じく、テーマが越中・井波の人情を描く小説である。ただし「秘密」と違って、主人公が越中・井波の生まれで、江戸へ出て、火付け盗賊改め方の髪結いとなるが、苦労をする物語である。
それでは、「ふたり五郎蔵」(鬼平犯科帳24巻文春文庫)の
〔粗筋〕
火付け盗賊改め方の人達は、毎日が忙しいし、事件があれば、清水門外の役宅で泊り込む日も多い。そこで「
しかし、これを聞いた密偵の代表格の大滝の
夕刻、仕事を終えた髪結いの五郎蔵は
その翌日、髪結いの五郎蔵は本所のろうそく問屋・伊豆屋へまわり、次の日、また役宅へまわってきた。平蔵は早速五郎蔵に髪結いを頼んだが、下剃りがいないし、何か様子がいつもと違う。特に女房は元気かと尋ねた時は、
そこで平蔵は五郎蔵が帰った後、佐嶋・筆頭与力を呼んで、五郎蔵の仕事先での様子を調べる様頼んだ。その日の昼過ぎ、佐嶋が戻り、本所の伊豆屋、神田の菓子舗・
次に平蔵は、密偵のおまさを呼んで、密偵のお糸を連れて身辺を調べる様頼んだ。翌日、二人は町女房の姿になり、明神下の五郎蔵の家の近所の人達に聞くと、五郎蔵が役宅に行った四日前、女房のおみよが外出したまま帰らず、伊豆屋へ行った次の日も帰らず、行方知れずになったので、近くの御用聞き・孫七親分に届け出たという。
そこでおまさはおみよの父親、浅草・
次に、かつて改め方が調べたところ、五郎蔵は越中・井波の生まれで、数珠屋の父とともに江戸に出て、不二床で10年程修業をしていた。おまさはそこを探りたかったが、女ではと思いとどまり、役宅へ向った。そして五郎蔵が御用聞きに届け出たのは、何らかの
その頃、髪結いの五郎蔵は、平蔵が思いも及ばぬ、不忍池の
最初に新五郎は女の様な声で、おかみさんは無事でいるが、御用聞きの孫七へ届け出ているのはよくない、気をつけなさいといって、25両の
一方その頃、平蔵は佐嶋・筆頭与力を居間に呼び寄せ、髪結いの五郎蔵は何ら怪しむべきところはない、なればこそ、明日からは、髪結いから目を離すな、そして髪結いがまわる商家の様子を見張ってほしいという指示を、思案の末に、行った。(続く)
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2024年12月9日