受講者Myページをご活用ください /新鬼平随想録[第45回]
*2024年8月1日(木)
うだるような暑さが続いておりますが、皆さまお障りなくお過ごしでしょうか。
本日は、
- 受講者Myページのご活用
- 石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」
第45話
について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。
JTEXの受講者Myページを是非ご活用ください!
受講者マイページへのアクセス方法
受講者Myページは受講者証や学習のしおりにあるQRコードをスマートフォンで読み取っていただくか、JTEXのホームページからアクセスすることができます。
ログインには受講者証に記載の受講者番号と初期パスワードが必要となります。
ログインには受講者証に記載の受講者番号と初期パスワードが必要となります。
受講者Myページでできること
1.成績情報の確認
-
レポートの受付日、返送日、得点、レポートの合否を確認できます。成績情報にある「提出の目安」は各単元の提出日の目安です。締切り日ではありませんが、「提出の目安」の日付までに各レポートを提出することを目標として、学習のスケジュールを立てるのがおすすめです。
2.電子ブックの閲覧・Web教材、Web提出窓口へのアクセス
-
電子ブック付き講座は、受講者Myページから閲覧することができます。
Web提出可能な講座はWeb提出サイト(花マルNet)へのリンクがあります。
3.受講者情報の変更等の各種設定
-
受講者Myページの右上にある歯車のマークから住所・氏名等変更届、パスワードの変更等、各種設定や情報を変更することができます。
複数の講座を受講されている場合は「講座の紐づけ」をしておくと、どの受講者番号で受講者Myページにログインしても、紐づけした講座の受講状況が確認できるようになります。
修了証のダウンロード(該当の方のみ)
-
受講者証に「受講者ご本人がダウンロード」と書かれている方は、受講者Myページから修了証をダウンロードすることができます。
在籍期限内に全てのレポートが合格点となりますと、受講者Myページに修了証ダウンロードボタンが表示されます。
メールアドレスをご登録ください
-
受講者Myページを有効活用するために、メールアドレスのご登録をお願いしています。
メールアドレスをご登録、学習管理メールの設定をすることで、在籍期限が残り1か月になるとメールでお知らせが届いたり、講座修了の通知メールが受け取れるようになります。
また、受講者Myページのパスワードが分からなくなった時も、パスワード再設定のURLをメールで受け取ることができます。
以上、受講者Myページの主な機能と使い方をご案内いたしました。
受講者Myページは、事務手続きに関する利便性を高めるツールです。
講座の受講中、ぜひご活用ください。
受講者Myページは、事務手続きに関する利便性を高めるツールです。
講座の受講中、ぜひご活用ください。
【注】
※認定認定職業訓練(技能検定学科試験免除コース)をご受講の場合は
受講者Myページをご利用いただけません。あらかじめご了承ください。
鬼平犯科帳連載について
JTEXメールマガジンでは、石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」を1話ずつお届けします。息抜きにご一読いただければ幸いです。
作者の池波正太郎氏は19歳のとき(昭和17年)、小平の国民勤労訓練所(戦後の中央職業訓練所)に入り、萱場製作所で2年間、四尺旋盤を使って飛行機の精密部品を作り、そのとき体で覚えたものつくりの手順で、『鬼平犯科帳』を書いたといいます。
このように、この小説の背景は意外に深く、皆様もこの作品から学ばれる点が多いと思います。
第45回 大川の隠居
今回は池波の自選作の第3話「
秋口に入って平蔵は風邪を引いた。構わず働く内に熱も高くなったので、親しい
翌朝平蔵は熱が下がり、
その日から5日後。すっかり回復した平蔵は、丁度訪ねてきた岸井とともに浪人姿で市中見廻りに出た。2人は日本橋
翌日の昼下り。平蔵は深川・石島の船宿・鶴やの亭主をしている密偵・
2人が舟に乗り、日本橋川へ出ると、友蔵は川越船頭を昔やったので、今は堅気の船頭となり、友五郎と名乗っているといった。他方粂八は血頭の丹兵衛お頭が鬼平に捕えられ、流れ働きをしているが、恐ろしくて動けないと答える。すると舟は丁度大川へ入ったが、友五郎は鬼平の評判が余りにも高いので、この間鬼平の寝間に忍び入り、愛用の煙管を盗んでやったといい、粂八に銀煙管を見せてくれた。そして68にもなる俺がこれだけのことができるのだ、お前も腰をすえて鬼平がびっくりする様な真のお
粂八からこの話を聞いた平蔵は、
その夜。粂八は役宅へ現われ、平蔵に印籠を返し、翌日また加賀やへ行き、友五郎に昨夜役宅へ印籠を戻したが、とっつあんはどうなさると尋ねた。友五郎はいや大したものだ、乗りかかった船だ、今夜行くと答えた。夜が来て、平蔵が寝間へ入ったのは午後10時頃であった。どれ程眠ったろうか。かすかに闇が揺れ動くのを感じ、はっと目覚めたが、寝姿を崩さず、寝息も変えない。音はしない。棚の辺りの闇が微妙な人の気配を感じさせるのみだ。さすがである。友五郎はその内寝間から次の間へ去り、廊下へ出ていった。後はしんと静まり返った。平蔵は
翌朝になって平蔵は与力、同心から小者に至るまで全員を集め、以下の様な訓示をする。昨夜ここに盗賊が入り、私の寝間から印籠を盗んでいった。改め方に盗賊がやすやすと盗みに入ったなどと世の人達や盗賊共が知ったら、何と思う。我らの威厳は地に落ち、天下の笑いものになろう。これからは寸時も油断なくお役目を果さねばならない。この様なことが再びあれば、この長谷川平蔵、直ちに辞任をせねばならぬ。これを聞いた一同声もなくうなだれた。夜になって役宅へ現われた粂八は、平蔵の居間へ行き、とっつあんはもう鬼の首でも取った様に大変喜び、約束の30両、明日持ってこいと、すごい鼻息でございますという。これに対し平蔵は、そうか、後は俺にまかせろ、お前は二度とあのおやじに会ってはならないと指示をした。
その翌日の夕暮れ。平蔵は浪人姿で加賀やへ現われた。折よく友五郎がいて、過日のお客の顔をよく覚えていてくれた。手酌で呑みつつ、
平蔵も川向うの本所で育ったが、こんな大鯉が大川にいようとは、夢にも思わなかった。お蔭でいいものを見せてもらった、お礼に一杯つき合ってもらえないかという。友五郎が受けたので、舟をなじみの今戸橋に近い船宿・嶋やへ着けさせた。いつもの2階座敷へあがり、窓を開けると、月は雲に隠れている。友五郎、大川の隠居がいう様に明日は雨だなと平蔵がいうと、いつもそうなりやすと友五郎が答える。熱い酒がきて、
以上が概要である。以下感想を述べると、池波はこの小説で大川の風景を、橋や寺社、舟、建物、人物等も含めて描写している。一方歌川広重(1797―1858)も浮世絵で大川の風景を描写しているが、2人の風景には、下記の通り共通点が多い。だから広重の「江戸名所百景」や「東都名所」を観賞しながら、この小説を読むと、昔の美しい大川を背景とする物語がより生き生きと動き出す。
(本小説) (江戸名所百景)
日本橋 日本橋雪晴
江戸橋 日本橋江戸ばし
小網町
三つ俣 みつまたわかれの渕
新大橋 大はし
両国橋 両国橋大川ばた
大川橋 駒形堂吾妻橋
浅草寺 浅草金龍山
次に大川の東岸に上記の
最後にその後友五郎は「流星」(文春文庫8巻)で、次の様に書かれている。平蔵は友五郎を今まで通りにして、時々舟を出させたり、一緒に酒を呑んだりした。それは友五郎の盗みには一種、いうにいわれぬ風流があったからである。そんな平蔵に傾倒した友五郎は密偵を志願したが、危険だとして許されなかった。ところが友五郎は息子を人質にされたため、昔の仲間・鹿山一味の急ぎばたらきに参加し、逮捕される。しかし平蔵は島送りとなる友五郎に息子の後見を約すとともに、金25両を渡し、無事生還する様励ます。
講座に関するご質問、その他通信教育に関するお問合せは、下記担当者までお願いいたします
2024年総合通信教育ガイドについて
ご請求は下記より受け付けております
「個性が集まって、仕事も世界も動いている。」
★電子ブックで閲覧いただけます。
【発行・編集・著作】 JTEX 職業訓練法人 日本技能教育開発センター 〒162-8488 東京都新宿区岩戸町18 日交神楽坂ビル TEL:03-3235-8686(午前9時~午後5時) |
2024年8月1日