講座情報
こんなコースです
度重なる事故・災害の陰にあるヒューマンエラーを防止し、安全かつ安心して働ける職場をつくる!
技術は高度化し、安全対策も万全であるはずが、なぜ事故・災害は度重なり発生するのでしょうか。最近の事故は、人的要因(ヒューマンエラー)によるものがほとんどで、そのために、人間の心理・行動特性に立脚した安全対策を学ぶ必要があります。
ヒューマンエラー防止のために、人間の行動特性や陥りやすい危険を理解し、人間を取り巻く「設備・道具、規則・手順、環境、組織風土、管理方法」の安全対策を学習します。また、危険レベルに応じて適切な行動がとれるように、安全の感受性向上訓練について解説します。
さらに、かけがえのない人命を守り、安全で快適な職場をつくるために、リーダーはどのような心構えで組織を運営していかなければならないのか、安全におけるリーダーシップについて学びます。
講座の特色
- 災害発生のメカニズムを解析し、ヒューマンエラーとの関係について学びます。
- 人間を取り巻く設備、作業・環境、管理面での安全対策と、危険に際して適切な行動を取るための感受性訓練を学びます。
- 自発的・主体的な安全活動を促すために、重要なリーダーの役割を学びます。
教材構成
- テキスト:2冊
- レポート回数:3回
主な項目
No. | 主 な 項 目 |
---|---|
1 |
第1部 災害の要因 ―なぜ災害は発生するのか、その原因を探る 第1章 ヒューマンエラーの全体像と対策の概要
労働災害の発生動向 ヒューマンエラー事故の背景要因 安全の基本的な考え方 他 第2章 災害のメカニズム
災害発生のメカニズム
災害抑制のメカニズム 災害への対応の考え方 災害事例研究 第3章 人間の行動特性と安全
大脳の働き
大脳での情報処理とエラーの発生
行動の特性とエラー防止 人間の弱点とその対応 ヒューマンエラーとその分類 ヒューマンエラーのマネジメント |
2 |
第2部 ヒューマンエラーの防止策 ―設備面、作業・環境面からの防止策、感受性向上訓練を学ぶ 第4章 ヒューマンエラーの防止
エラー防止の基本的な対策
安全と指差呼称 第5章 感受性を高める効果的な危険予知訓練
感受性の向上と安全
危険予知能力の向上策
効果的な安全感受性向上訓練(N-KYT) 中災防方式の危険予知訓練(KYT) 訓練にあたってのリーダーの役割 訓練を効果的に進めるために |
3 |
第3部 安全とリーダー ―安全を守るためにリーダーはどうあるべきかを学ぶ 第6章 安全とリーダーの役割
安全リーダーの使命と指導力(安全リーダーシップ)
安全への動機づけ(安全モチベーション) 安全の対話・傾聴(安全コミュニケーション) |
受講者の声
人間の心理面から安全についてアプローチする方法を短期間で学べて良かった。行動心理学・心理学について、また人工知能・AIから安全へアプローチする内容を盛り込むか、別講座として設けてほしい。
環境や状況に応じて各々の心理状態から不適合が生じることを学べた。事例分析手法「SAFER」を活用した各々の内面等などをテキストに追加してほしい。
最後の設問は考えさせられました。受講して良かったと思います。参考としてKYTの事例を追加してほしいです。
ヒューマンエラーのメカニズムや行動特性など合点がいくことが多く、とても参考になりました。N-KYTのことは知らなかったので実施してみたいと思いました。
各週の「まとめ」が内容を整理できてわかりやすかった。「speak-out」の事例が参考になった。労災事例があるとわかりやすい。