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【号外】 2025年度(第2回) 機械保全技能検定の受検願書受付が8月25日(月)から開始しました! /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その28]

*2025年8月25日(月)

  
仲秋の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

本日は、

  • 機械保全技能検定【受検願書受付開始】
  • 「ものづくり人のためのドラッカー」その28

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。



2025年度(第2回)機械保全技能検定の
受検願書受付が、8月25日(月)より開始いたしました!!

機械保全技能検定試験の受検申請受付が開始いたしました。
申請方法はインターネット申請と郵送申請と2パターンございます。
それぞれで締切日が異なります。
    受検申請期間
      インターネット申請
      • 2025年8月25日(月)10:00~9月26日(金)18:00
      郵送申請
      • 2025年8月25日(月)~9月19日(金) 消印有効
    技能検定受検の手続き
      1.受検案内書の入手
      • 日本プラントメンテナンス協会のホームページより申請書をダウンロードしてください。

      2.受検申請
      • 8月25日(月)~9月26日(金) or 9月19日(金)まで
      • 日本プラントメンテナンス協会窓口で受付。
      • その後、受検資格審査あり。
      • 2017年度以降の弊センター(JTEX)学科免除講座修了の方は受講者番号をご記入ください。
      3.実技試験問題の公開
      • 日本プラントメンテナンス協会より
      • 《電気系保全作業のみ》実技試験問題の公開
        ※機械系保全作業は「出題例」として常時公開

      上記1~3に関して、誤りがあった場合でも当センターでは責任を負いかねます。

    実技試験実施日
      2025年度の試験は次の日程となっています。

      等級 作業 試験区分 試験日(期間)
      特級 学科試験・実技試験 2026年1月11日(日)
       学科試験(午前)・実技試験(午後)
      1級 機械系保全作業 学科試験・実技試験
      電気系保全作業 学科試験
      設備診断作業 学科試験・実技試験
      2級 機械系保全作業 学科試験・実技試験 2025年12月14日(日)
       学科試験(午前)・実技試験(午後)
      電気系保全作業 学科試験
      設備診断作業 学科試験・実技試験
      3級 機械系保全作業 学科試験・実技試験 2026年1月11日(日)
       学科試験(午前)・実技試験(午後)
      電気系保全作業 学科試験
      等級 作業 試験区分 試験日(期間)
      1級
      2級
      3級
      電気系保全作業 実技試験 2025年11月29日(土)
      ~2026年2月22日(日)

       期間内の土曜日・日曜日に実施
       ※上記以外に予備日設定あり。
    合格発表(公式サイト・マイページ)
    • 2級(電気系保全作業実技試験除く)      2026年1月30日(金)10:00~
    • 特級・1級・3級(電気系保全作業実技試験除く) 2026年2月24日(火)10:00~
    • 1級・2級・3級(電気系保全作業実技試験除く) 2026年3月23日(金)10:00~
    結果通知の発送
    • 個人宛:2026年3月23日(月)
    • 団体宛:2026年3月27日(金)
    合格証書の発送
    • 2026年4月20日(月)
    • 学科試験・実技試験を受検して合格した(技能士合格の)方には、合格証書が交付されます。

認定職業訓練(技能検定学科試験免除コース)機械保全科 修了証書のご案内

2024年度の機械保全科スクーリング及び修了時試験が先日行われ、合格された受講生の皆様、おめでとうございます。

また、残念ながら不合格だった方も、来年チャンスはありますので、諦めずに技能士合格に向けて頑張りましょう!

合格された受講生の皆様には、9月19日(金)に各企業ご担当者様宛に、東京都知事証明の修了証書を発行、送付いたします。

これにより受講職種の学科試験が「免除」となります。(*証明書は全国で適用されます。)

新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
 ~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
                          著者 浅沼 宏和

“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、ご愛読ください。
 
 
 

その28 ニッチを目ざすイノベーション戦略


  

総力戦略やゲリラ戦略は、いずれも市場や業界の支配を狙った戦略です。こうした戦略に対して、限定された領域での実質的な独占を目ざすものがニッチ戦略です。ニッチ戦略に成功すると、目立たないながらも収益性の高い独自の地位を得ることができます。ドラッカーは、ニッチ戦略には三つのタイプがあって、それぞれ特有の条件、限界、リスクがあると説明しています。


  

(1)関所戦略
     産業において、必要不可欠な独自の領域を見つけ、その領域を独占し、産業の中での関所的な地位を占めることを目ざすニッチ戦略です。
     それぞれの業界には、必要不可欠な関所のような領域があるものです。その関所的な領域を得ることができれば経営は安定します。そうした特別なポジションは、ライバルが競争をしかけるほど規模が大きくないため、激しい競争から守られているのが通例です。
     ドラッカーは、白内障手術での「時間のかかる原因」を取り除くことができる医薬品の開発によって、関所的地位を占めた企業の例をあげています。その医薬品は、高価なのですがとても効果的であり、白内障手術全体の費用からすると、その価格も大した金額には感じられなかったため、瞬く間に普及したそうです。しかも、市場規模があまり大きくないためにライバルが現れず、その会社の業績は安定したといいます。
     ただし、関所的地位をひとたび得てしまうと、それ以上大きな成長は見込めません。その製品が組み込まれる製品やプロセスに対する需要によって、制約されてしまうからです。
     戦略が成功した瞬間に市場が成熟してしまううえ、最終製品やプロセスと運命を共にすることになります。また、関所的地位といっても、顧客に対して圧倒的に強い立場ではありませんから、その独占的地位を乱用しようとすると、顧客離れを招きます。
     ドラッカーは「関所は難攻不落だが、守備範囲は狭い」といっています。
(2)専門技術戦略
     専門技術によって、ニッチにおける支配的地位を獲得しようとする戦略です。ドラッカーは、自動車産業における部品供給メーカーの多くが、特定の専門技術に特化する戦略で成功してきたと指摘しています。それらの企業が特定の技術を磨きあげて大きく先行しているために、後発企業にとって挑戦する余地がなくなっているのです。
     ドラッカーは、専門技術戦略にはタイミングが重要であるといっています。新しい産業、市場、生活習慣などが生まれた初期段階からスタートしなければならず、そのタイミングを逃すと、この戦略をとることはできないといいます。
     また、こうした専門技術を生かせるニッチ市場は、偶然には見つかりません。イノベーションの機会を体系的に探る必要があるのです。また、そうした専門技術は、他社が追随できない独自性が必要です。ニッチ確保に成功した後、継続的な技術向上が必須になるのです。
     専門技術戦略には限界があります。専門技術の焦点をしぼる必要があり、また最終製品メーカーに依存しなければならないのです。自動車メーカーが不振に陥れば部品メーカーにも影響が及びます。さらに大きなリスクは、専門技術の独自性が薄れてしまうことです。専門技術によるニッチ確保は、外部環境の変化に弱いのです。
      まさに、米国の関税に揺れ、EVにシフトしつつある自動車産業における部品メーカーの現在の状況を想像させますね。
     しかし、急速に成長しつつある産業においては、専門技術戦略は有効性の高い戦略といえます。
(3)専門市場戦略
     市場についての専門知識を中心とした、イノベーション戦略です。専門技術戦略とは、中心となる専門知識が異なるだけで、その他の点ではほとんど同じニッチ戦略です。ニッチな市場となるような機会をいち早く見つけ、他に先駆けて専門市場を手に入れるために行動することが重要です。
     ドラッカーは、市場を知り尽くしていることから、独占的地位を築いている業務用オーブン製造企業を紹介しています。この会社は、主要顧客のベーカリーを知り尽くすことで差別化を実現し、後発のライバル社が市場に参入する余地をなくしてしまったといいます。
     しかし、この戦略では専門市場について、常に体系的な分析を続けていく必要があります。また、継続的な改善やイノベーションも求められます。
     ニッチ市場を維持し続けるには、非常な努力が必要なのです。専門市場がいつ一般的な市場となってしまうかもわかりません。単なる汎用品(コモディティ)と考えられるようになった瞬間から、ライバルとの激しい競争にさらされるのです。

次回 その29「顧客創造によるイノベーション戦略」

著者紹介

 浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理

日本会計研究学会会員
ドラッカー学会会員
(株)TMAコンサルティング 代表
浅沼総合会計事務所 代表 

 

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2025年8月25日