メールマガジン

新規開講!「論理力アップ↑大人のパズル講座2.0」 /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その25]

*2025年7月31日(木)

  
厳しい暑さの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、

  • 10月開講「論理力アップ↑大人のパズル講座2.0」
  • 「ものづくり人のためのドラッカー」その25

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

  

新講座が開講します!
「論理力アップ↑大人のパズル講座2.0」


  

■ こんどは論理力?

「思考力アップ↑大人のパズル講座」では思考力をアップさせるパズルをいくつも紹介しました。パズルを楽しむことで「考える力」に磨きがかかった方も多かったのではと思います。10月開講の「論理力アップ↑大人のパズル講座2.0」では、論理力をアップさせていきます!

■ パズルとクイズは違う?
    「思考力アップ↑大人のパズル講座」では思考力をアップさせるパズルをいくつも紹介しました。パズルを楽しむことで「考える力」に磨きがかかった方も多かったのではと思います。10月開講の「論理力アップ↑大人のパズル講座2.0」では、論理力をアップさせていきます!
    「パズル」と「クイズ」は違います。「パズル」と「ゲーム」も違います。「パズル」は全てを思考力によって解決することのできる問いです。つまり、思考力を鍛えるための最良のツールが「パズル」だと言えるのです。今のところ、AIは厳密な論理が必要な、前例のないパズルを初見では解決することができません。そのため、論理的な難しいパズルが、入学試験や入社試験にも出題されているのです。私たちは、過去に例がなく、AIにも頼れないようなさまざまな課題に直面します。
    この講座では、楽しく「パズル」を解くことによって思考力・論理力を磨き、どのような問題に直面しても突破口を見つけていく力を身につけることを目的としています。
■ 著者はどんな人?
  
    京大東田式パズル研究社の東田大志(ひろし)先生。日本でたった一人のパズル学博士です。
    小学生から高校生までパズル三昧の日々を送り、高校三年生の夏休みから本格的に受験勉強を開始したところ、現役で京都大学法学部に合格!その後、人間・環境学研究科博士課程にてパズル学を研究し、日本発の博士号を取得しました。
    パズル作家として100種類以上のパズルを考案しており、本当にパズルが大好きな方です。現在は京都市内で「京大東田式パズル教室」を開設し、小学生から大人まで、パズルを解く楽しさを伝えています。
■ 編集者から一言
  
    私のパズル好きからはじまったこの企画。こんなに多くの方にご受講いただくとは思っていませんでした!
    「論理力アップ↑大人のパズル講座2.0」では、入学試験・公務員試験・入社試験のパズルも紹介しており、試験に使われているパズルの歴史に触れることもできます。「嘘つきパズル」や「推理パズル」など、第1弾とは違う種類のパズルも多く紹介しています。
    第1弾を解ききった方にも、もちろんパズルが初めての方にも自信を持ってお勧めします!

ぜひ、この機会にご検討ください!/



新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
 ~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
                          著者 浅沼 宏和

“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、ご愛読ください。
 
 
 

その25 技術のダイナミクスを知る


  

 企業で働く人は、技術のダイナミクス(変化の力学、変動)を理解し、技術の変化の方向性やその速さを予期できるように日頃から学ぶことが大切です。ここでは、イノベーションの観点から技術のダイナミクスについてのヒントをお話します。
 ドラッカーは、技術が将来どのようになるかを予言することはできないけれども、体系的な検討によって予期することはある程度できると考え、三つの視点をあげています。

(1)経済的な機会を見つける

 経済的な機会を見つけることで、技術のダイナミクスを知ることができ、そのための指標として、資本の生産性をあげています。投じた資本がどれだけの利益を生んでいるのかを見るのです。新たな投資をしても生産性が向上しなければ、その産業は下り坂にさしかかっているといえます。このような産業においては、イノベーションが求められるのです。
 スウェーデンは発電技術ではなく送電技術で世界をリードしてきました。その基本的な技術はすでに百年前に開発されてきたのです。小国であるスウェーデンは、大国と張り合って発電技術に限られた人材と資金を投資するのではなく、送電技術という地味な分野に集中的に投資することで、大きな成果をあげたのです。それは技術を体系的に分析することで気づいた経済的な機会だったのです。

(2)知識の動向を見つける

 あらゆる知識を調べることも、技術の変化を知るためには大切です。知識が技術に変わるまでには、思いのほか時間がかかります。ドラッカーは「知識と技術のリードタイム」と表現していますが、そのリードタイムは数十年単位で考えるべきものとしています。
 しかし、技術が市場に投入されると、あっという間に普及するのです。新しい知識を体系的に調べていくと、技術がどのように変化するのか早くから予期できると考えました。
もう一つ大事なことは、大きな変化ほど、他分野からやってくるといいます。専門外も含め、知識の動向に注意する必要があるのです。

(3)話題や思想の変化に気づく

 ドラッカーは、技術の変化は話題や考え方の変化に表れると述べています。技術の変化は、その何年も前から話題になっていることが多いからです。ドラッカーは、その現象について「ビジョンは行動に先行する」と表現しています。話題や表明された考え方は、ニーズやビジョンを示しているのです。新技術の多くは新知識というよりも、新しいものの見方によって生み出されるといっています。それは、すでにある平凡な知識の組合せなのです。ヘンリー・フォードがT型自動車を開発したとき、すでに町には自動車が走っていました。しかし、フォードは大量生産、大衆市場、大衆価格という、新しいビジョンによってイノベーションを起こしたのです。

次回 その26「技術戦略を考える」

著者紹介

 浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理

日本会計研究学会会員
ドラッカー学会会員
(株)TMAコンサルティング 代表
浅沼総合会計事務所 代表 

 

講座に関するご質問、その他通信教育に関するお問合せは、下記担当者までお願いいたします

2025年総合通信教育ガイドについて

ご請求は下記より受け付けております
「一人では変えられないことも、つながれば変わる。」

  

電子ブックで閲覧いただけます。


【発行・編集・著作】
JTEX 職業訓練法人 日本技能教育開発センター
〒162-8488 東京都新宿区岩戸町18 日交神楽坂ビル
TEL:03-3235-8686(午前9時~午後5時)

2025年7月31日