2024年度通信教育総合ガイドが完成しました!/新鬼平随想録[第8回]
*2023年11月2日(木)
本日は、
- 2024年度の通信教育総合ガイドのご紹介
- 石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」
第8話
について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。
通信教育総合ガイドが完成しました!
キャッチコピーは、
『個性が集まって、仕事も世界も動いている。』
これは経済産業省の「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」により提唱されました。DX人材の育成は各企業において急務となっております。
ちなみに現状の解決策として出されているのは4つになります。
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1)DX推進システムガイドラインの制定
2)情報の「見える化」・分析スキームの構築
3)ITシステムの刷新
4)デジタル技術等の新たな技術への対応
JTEXは引き続きDX関連テーマや技術力・現場力を中心に開講します。
本年度の表紙は『多様な個性』をイメージしました!
このためJTEXではSDGs―GOAL14―「質の高い教育をみんなに」を目標に、GX、DX、
リベラルアーツ等の通信教育をはじめ、通信制認定訓練(技能検定の学科試験免除コース)、各種国家資格取得準備のための通信教育を多数実施してきました。
今後も皆様のご要望や政府方針を踏まえ、内容のさらなる充実強化を図って参ります。
新規・改訂・ご案内終了の講座
従来からご活用いただいております既存講座につきましても、動画教材や電子ブック対応、Webテスト付き…等、更なる改善を進めております。
皆様のお手元に1日でも早く通信教育総合ガイドが届くよう、順次準備を進めております。今しばらくお待ちください。
到着後、更に必要がございましたらご希望部数を各担当までお申し付けください。
また、教育全般のお問い合わせなども、お気軽にご相談ください。
様々な事例をもとに、最適な御提案をさせていただきます。
鬼平犯科帳連載について
作者の池波正太郎氏は19歳のとき(昭和17年)、小平の国民勤労訓練所(戦後の中央職業訓練所)に入り、萱場製作所で2年間、四尺旋盤を使って飛行機の精密部品を作り、そのとき体で覚えたものつくりの手順で、『鬼平犯科帳』を書いたといいます。
このように、この小説の背景は意外に深く、皆様もこの作品から学ばれる点が多いと思います。
第8回 あきれた奴
第52話『あきれた奴』(『オール読物』昭和47年4月号。文春文庫8巻)によれば、平蔵は部下を信じきることができる人であった。
その日は非番で、妻子の命日であったので、同心・小柳安五郎は梅雨の中を浅草・竜源寺へ墓参に出かけた。
一昨年の冬、妻子が難産で亡くなったが、小柳は盗賊逮捕のため死に目に会えなかった。悲しかった。それを忘れるように小柳は住居を役宅の長屋に変え、昼夜の別なく職務に励み、率先して盗賊達と闘ってきた。
墓参を終えると妻の実家に寄り、夜半辞去して雨上りの両国橋を渡っていく時である。前方に身投げせんとする人影を見て、とっさに傘を投げると、それが当たり、人影は橋の上に倒れた。それは子を背負った母であった。すぐ
翌日の夜、おまさに会うと、あれは旦那が捕縄した
ところがおまさは、女房・おたかから貴重な情報を引き出していた。11年前、16でおたかは
しかし10日前に夫が外出して4晩も帰らず、心配をしていると、清五郎という老人が訪ずれ、夫が正林寺へ盗みに入り、盗賊改めに捕まったといわれた。さらに夫の自分への手紙を見せられ、そこには、これには訳があって、嫌々したことだ、もしも命があったときは、1、2年で帰るので子を育てて待っていてくれ、たのむ、たのむと書かれ、十両が添えられていた。
なお上の清五郎とは、人を殺さない等の三ヶ条を守る本格派の盗賊で、同じ本格派の鹿留と組んで、昔
これを聞いた小柳は、2、3日、この話を内密にしてほしいとおまさに頼むと、急ぎ改め方に戻り、牢内の鹿留と会う。そして、身投げをしようとしたお前の女房・子供を助けた、俺の一存だが、女房・子供に会わせてやる、そしてここへ戻る、その代り相棒の居所を教えろ、あんな人殺しを放っておけないといった。これに対し鹿留は、桁外れの話だか、小柳を信用して乗ってみることにした。
それから小柳は牢番に当身をくらわせ、その着物を鹿留に着せて外へ出た。雨が強くなり、両国橋のおたかが身を投げようとした辺りにきた時、鹿留は小柳に突如頭突をし、大川へ飛び込み、逃亡してしまった。
一方改め方では平蔵が小柳に追手も出さず、部内の者に口止めをしたが、小柳が帰ってくると、鹿留のいた牢に入れ、一同に小柳と会うことを禁じた。しかし筆頭与力・佐嶋が小柳をどう思われるかと尋ねた時、平蔵は、小柳は鹿留の人柄をよく見極めている、鹿留を外へ放つことを自分の一存でやった、失敗したら死ぬ覚悟だ、恐ろしい奴になった、それもあの相棒を野放しにできないと考えているからだと答えた。
こうして半年も経った12月28日、小さな荷車を引いた鹿留が改め方へ戻ってきた。白洲に座った鹿留は、平蔵に荷車の棺桶の中身を聞かれたので、桶を降して倒すと、血と汗にまみれた相棒・紋三郎が転がり出た。その上で鹿留は平蔵に訴えた。「長い間ご迷惑をおかけし、済みませんでした。小柳の旦那に罪はございません。旦那はどこにおいでです。会わせて下さい。ご無事なお顔をみるまで私も死ぬに死ねません」
鹿留は大川に飛び込んだ後、清五郎の所へ行くと、清五郎は甥を探しに江戸を離れていた。そこで
小柳は通常の勤務に戻ったが、何故罰せられないかという声も出たので、平蔵は誰が小柳の真似をしてもよい、しかし失敗した時は腹を切る覚悟でやれと、こともなげにいった。
そして紋三郎は死罪、鹿留は7年の遠島となった。心掛け次第では短縮されるので、おたかは伊勢屋で働き、子供とともに夫の帰りを待っており、小柳が時折励ましに行く。
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2024年総合通信教育ガイドについて
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「個性が集まって、仕事も世界も動いている。」
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2023年11月2日