メールマガジン
2つの講座が開講します!! /連載:ものづくり人のためのドラッカー[その32]

*2025年9月11日(木)
夏の疲れが秋にでると申します。皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、
- 10月開講の新講座 2講座
- 「ものづくり人のためのドラッカー」その32
について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。
10月1日開講
「そのまま使える事例つき ビジネスメールの書き方」
「論理力アップ↑大人のパズル講座2.0」

そのまま使える事例つき ビジネスメールの書き方

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「メールを書くのは苦手だ…」
「メールを作成するだけで時間がかかってしまう…」
「言いたいことを上手く文章にできない…」
「そもそもLINEやチャットとは何が違うの?」
というような不安や悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。

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★この講座ではこうした不安や悩みを解決し、スムーズにメール作成ができるようになることを目的としています。
★豊富な文例から学べます
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上司や同僚への報告や連絡、取引先との日常的なやりとり、突発的な依頼や謝罪・抗議など、ビジネスにおいて誰もが一度は遭遇するであろうシチュエーション毎に、具体的な「メール文例」を用いて、詳しく学んでいきます。
文例は全30種(45通)。学習後にダウンロードも可能です。
★効率的に“サクサク”メール処理をする自分を目指して、はじめの1 歩を踏み出してみませんか?


論理力アップ↑大人のパズル講座2.0

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「パズル」と「クイズ」は違います。「パズル」と「ゲーム」も違います。
「パズル」は全てを思考力によって解決することのできる問いです。つまり、思考力を鍛えるための最良のツールが「パズル」だと言えるのです。

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★日本でたった一人のパズル学博士の東田大志先生が、オリジナルでつくったパズルを中心にご紹介しています。
★東田先生が独自に集めた、中学~大学入試に使われたパズル問題を解説しています。
なんと、入社試験にもパズルが使われているのはご存じですか?答えのないさまざまな課題に直面することもあります。そんな現代では、パズルを解く能力が重視されているのです。
★難しく考えなくても解けるような、楽しいパズル、愉快なパズルが満載!

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「嘘つきパズル」「帽子の問題」「推理パズル」など、難しい問題が解けたときの達成感もぜひ味わってください!
パズルを楽しんでいるうちに、アタマがどんどん柔らかくなります!


新シリーズ「ものづくり人のためのドラッカー」
~イノベーションは天才のひらめきではなく、明日に向けた仕事である
著者 浅沼 宏和
“ものづくり人“とは、ものづくりに関わる、経営者、技術者・技能者、営業・管理部門までのすべての人を、そう呼んでいます。
この連載はドラッカーの11冊の著書からリベラルアーツとしてのドラッカーをまとめたものです。
どこかに、役に立つ一言が含まれていることと思います。
ぜひ、ご愛読ください。
その32 技術のマネジメントの必要性

多くの企業では、技術に関わる活動を組織上・マネジメント上の観点から、他の活動とは別種のものとして、「研究開発」という形で扱っています。ドラッカーはその背景として、多くの人が技術を本質的に「よくわからないもの」ととらえていることがあると指摘しています。
技術を扱うニュースは、常に大きく扱われています。しかし、話題にこそなるものの、「技術とは何か」についての理解や研究は、決して十分なものとはいえません。経済学者や経営学者たちも、技術の重要性を強調することはあっても、決して深入りしていないといいます。彼らは技術を理解するための努力をほとんどしていない、つまり、技術のためのマネジメントがまったくされていないと、ドラッカーは厳しく指摘しているのです。
1.近代産業は技術の産物
近代産業は、技術の産物ともいうべきものでした。特に大企業は、技術の発展に伴って生まれた組織ですから、技術の問題は重要なテーマなのです。技術のマネジメントについて、体系的に考えていくことが、企業や経営者に求められます。
近代の産業は、18世紀後半、産業革命のイギリスにおいて、動力技術によって生産性を高めた繊維工場から始まりました。また、大企業のルーツとなったのは、19世紀半ばの鉄道会社です。鉄道は、当時の技術的イノベーションによって可能となった産業でした。技術は組織の規模まで影響を与えたのです。
それ以降、今日のIT産業に至るまで、成長産業の多くがそれぞれの時代の革新的技術によってもたらされました。このように、新しい産業が新しい技術によってもたらされた事実があるにもかかわらず、企業の多くが技術を十分にマネジメントしていないのです。そうした状況は大いに問題だと、ドラッカーは考えました。
2.技術のマネジメントの3つのポイント
技術は事業上の機会をもたらすものですから、経営者はそのマネジメントについて、当然責任を負っています。その責任は、組織のすべての人が分かち合うべきものであり、企業の重要な仕事だと、ドラッカーは指摘しています。
ものづくりに携わる人には、全体を見渡す目線が必要ですから、すべての人に経営者の目線が求められるのです。
ドラッカーが示す技術のマネジメントのための3つのポイントを紹介します。
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(1)技術は合理的に予測可能である。
(2)技術は事業活動から独立した活動ではない。
(3)技術が個人や社会に与える影響について、重視しなければならない。
技術は合理的に予測できると考えることで、はじめてマネジメントが可能になります。少なくとも、技術の動向、それが及ぼす影響や経済的な成果といったものについて知る必要があります。また、技術開発を特殊な活動と考えてしまうと、やはりマネジメントができなくなります。技術の開発を事業活動全体にきちんと関係づけておく必要があるのです。
また、技術がもたらす社会に対する影響を考えることは、企業に課されている社会的責任です。ドラッカーは、自らが社会に与える影響について、責任を持つことを重視していました。技術のマネジメントには、社会的責任を果たすことも含まれるのです。
このように、技術のマネジメントについての具体的なポイントを明らかにすることで、初めて具体的な仕事とすることができます。
ドラッカーは「技術こそ道具であり、責任であるとするならば、技術は大きな機会となる」といっています。組織のすべての人が強い当事者意識が求められているのです。
次回 その33「技術を予期する」
著者紹介
浅沼 宏和
早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科卒、名古屋学院大学 論文博士
「社会制度変容の力学 -内部統制制度・リスクマネジメント・コーポレートガバナンス一体化の論理」
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