電験三種とは?取得するメリットや試験概要・合格率を詳細解説|JTEX 職業訓練法人日本技能教育開発センター

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電験三種とは

取得するメリット・資格取得後の業務内容・
試験概要・合格率等を詳細解説!

資格を持っていると「電気のスペシャリスト」として社会のニーズも大変高い電験三種(第三種電気主任技術者)ですが、難易度も高い試験として知られています。 ここでは、電験三種を取得することのメリット、資格取得後の業務内容、試験の概要や合格率などについて詳細に解説します。「まずは電験三種資格に関する情報を知りたい」と思っている方は、こちらをご参照ください。

解答速報

2023年度 解答速報

2023年8月20日(日)に全国で開催された電験三種(第三種電気主任技術者)試験(上期)の解答は下記をご覧ください。

電気主任技術者試験日程ご案内

電気主任技術者 試験日程

令和5(2023)年度から「CBT方式」でも受験が可能です。
詳細は[こちら]をご参照ください。

*試験日程等、最新情報は一般財団法人電気技術者試験センターホームページにてご確認ください。

電験三種とは

電験三種とは、正式名称を「第三種電気主任技術者」といい、ビルや工場などに設置されている高圧電気設備の保守管理・監督を行うための国家資格です。
電気事業法では、電気の専門家(スペシャリスト)である電気主任技術者が、電気設備を適切に運用するように定められており、電気に関する一定の知識水準を持っている電気主任技術者は、社会において高く評価されると同時に、独占業務として電気設備の保安監督を行うことができるため、求人も安定しているといえます。

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電験三種取得の3つのメリット

①需要の高い国家資格である

電験三種の資格を有していると「(第三種)電気主任技術者」としての独占業務に従事できます。 電気主任技術者は、電気事業法にて一般的な建物やビル、工場などで必ず設置が定められており、 安定している職業といえます。また、オール電化が進む現代では社会的ニーズも高く、将来的にも需要のあり続けるであろう と思われる注目の資格です。 業種を問わず、就ける仕事の幅が広い電気主任技術者は、企業にとっても貴重な人材です。 さらに、その需要の高さから定年後も活躍をすることができる資格といえます。

②就職・転職時に有利である

各企業は有資格者の退職、高齢化等の問題を抱えており、資格保有者の人材確保に力を入れています。 その中でも電気系の資格保有者不足は顕著で、一定水準以上の電気知識を保有している「電気主任技術者」資格の取得は、 就職や転職の場面において有利に働きます。 電気業界に身を置く方はもちろん、これから電力・ビル管理などの業界へ就職・転職を考えている方にとっても、 この資格取得は大きな後押しとなるでしょう。 また、求人先によっては職務経験のありなしに関わらず、資格保有者の採用求人も多く、これからのAI時代においても、 必要とされる資格であることは間違いありません。

③将来の人手不足が見込まれる

経済産業省の資料によると、2030年あたりから電気主任技術者が不足すると試算されています。

※参考資料:経済産業省「電気保安人材の持続可能な確保・活用に向けた制度のあり方について」

今のうちから資格を取得して、実務経験を積んでおけば、将来に渡って安定して仕事を続けられる可能性は高いと考えられます。

また、電験三種の免状を交付された方が、実務経験に5年以上携わった事を証明する「実務経歴証明書」を提出して認定されれば、上位資格である電験二種を取得できます。
電験二種に関しては、電験三種よりも人材不足が深刻になるといわれており、実務経験や試験で電験二種以上を取得できれば、更なる安定が期待できます。

電気主任技術者の業務を詳しく解説!

電気主任技術者の必要性

電気主任技術者とは、工場や店舗、ビルなどの電気設備に関する工事、保守、運用などの保安監督者として従事する方や資格のことを指し、電気事業法では、電気設備を持つ事業主は事業用電気工作物(電気設備)の保安のために、電気主任技術者の有資格者を監督者として選任しなければならないと定められています。

一般家庭以外の店舗、施設、工場などで高い電圧の電気を用いる場合、原則として電気主任技術者の選任が必要です。

このような施設では、電気管理の専門家が常駐していないと、万が一のときに大きな事故につながる場合があるため、法律によって電気主任技術者の設置義務が規定されているのです。仮に電気主任技術者を選任する必要があるにもかかわらず選任しなかった場合、法律違反となり、300万円以下の罰金が科せられることになります。

以上から、電気設備の管理は電気主任技術者の独占業務となっています。

取り扱える事業用電気工作物の電圧

電気主任技術者の資格は、取り扱う事業用電気工作物の電圧によって「第一種」、「第二種」、「第三種」の3つに分かれています。

事業用電気工作物の電圧

注)一般的なビルや工場は電圧5万ボルト未満(第三種)で、中規模なビルや工場でも17万ボルト未満(第二種)となります。

電気主任技術者の業務内容

電気主任技術者が監督者として従事する保安業務は大きく分けて3つあり、ここでは電気主任技術者の3つの業務内容を解説します。

電気設備の点検作業

電気主任技術者のメインの仕事は、電気設備の点検作業です。電気設備においては些細な不具合でも、見逃してしまえば重大な事故を招きかねません。
電気設備の点検は年次点検や、月次の定期点検等があり、主な点検作業には下記が挙げられます。

  1. 電流値や電圧値の確認
  2. 絶縁抵抗測定
  3. 配線のネジの緩みのチェック
  4. 非常用発電機の始動試験
電気設備の清掃作業

ほこりなどが原因となる配線のショートを防ぐため、点検時に電気設備の清掃も行います。
※ショートとは、抵抗が小さな埃などに電流が流れてしまうことによって、回路に過度の電流が流れてしまう現象で、電気設備の故障の原因となります。

電気設備の故障対応作業

電気設備に故障が発生した場合、電気工事士が所属する電気工事会社に修理を依頼します。
その際に電気主任技術者は修理作業に立ち会い、修理作業の監督等を行います。

電気主任技術者と電気工事士の違い

電気に関する資格には電気主任技術者とは別に、電気工事士というものがあります。
電気主任技術者と電気工事士の最大の違いは、電気主任技術者が「電気設備の保安」を行う資格であり、電気工事士が「電気設備の工事」を行う資格であることです。電気工事士による電気設備の設置工事等の後に、その運用の安全性・安定性を担保するための資格として電気主任技術者は仕事をします。
2つの資格は学習内容で重複するところもあり、電気工事士試験は電験試験と比べると難易度が低いので、電気工事士試験の学習をしてから電験試験をめざす方もいます。

電験三種試験について

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電験三種試験の概要と受験資格

試験形式はCBT方式・筆記方式(五肢択一のマークシート方式)で、受験資格は特に必要ありません。

  • 試験方式:CBT 方式・筆記方式(マークシート)
  • 試験会場:全国47都道府県
  • 試験日:年2回実施
  • 受検資格:特になし

電験三種の試験科目と問題形式

次の4科目について科目別に試験を行います。

理 論 出題範囲 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測に関するもの
試験時間 90分
問題数・配点 A問題:14問×各5点
B問題:3問(選択問題含む)×各10点
電 力 出題範囲 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料に関するもの
試験時間 90分
問題数・配点 A問題:14問×各5点
B問題:3問×各10点
機 械 出題範囲 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理に関するもの
試験時間 90分
問題数・配点 A問題:14問×各5点
B問題:3問(選択問題含む)×各10点
法 規 出題範囲 電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理に関するもの
試験時間 65分
問題数・配点 A問題:10問×各6点
B問題:3問×各13~14点

電気主任技術者 試験スケジュール

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試験制度の変更により、科目合格制度は2年のまま、受検の回数が2倍に増えて、3年間で計6回の受験が可能になりました。
計画的に学習を進めれば最短での合格も夢ではありません。

  前期 後期
1年目 理論 機械
2年目 電力 法規
3年目 不合格となった科目のリベンジ

*試験日程等、最新情報は一般財団法人電気技術者試験センターホームページにてご確認ください。

電験三種試験申込方法

電験三種(第三種電気主任技術者)試験は、郵便、またはインターネットで申込が可能です。

郵便(書面(受験申込書及び払込取扱票)による申込)
申込種別 個人申込
申込手順
決済方法 必要事項を記入した払込取扱票を郵便局の窓口へ提出し、受験手数料を納付
受験手数料 5,200円(非課税)
インターネット申込
申込種別 個人申込 ・団体申込(団体担当者による申込をする場合)
申込手順
決済方法 クレジットカード決済 コンビニエンスストア決済 ペイジー決済 銀行振込
受験手数料 4,850円(非課税)

※正確なスケジュール・申込手続きは 一般財団法人電気技術者試験センター ホームページにてご確認ください。

受験資格

年齢や学歴、実務経験など受験資格の制限はありません。

合格基準

試験の合否は科目別に判定され、4科目すべてに合格すれば電験三種試験合格です。
合格目安としては、各科目60点以上ですが、その年度の試験難易度が高かった場合は合格点が引き下げられることもあります。

科目合格制度

4科目のうち、一部の科目だけ合格した場合は「科目合格」となり、その科目は翌年と翌々年の受験が免除されます。つまり、3年間で4科目の試験に合格すれば資格取得となります。
初めて1科目でも合格した年が1年目(初年度)となり、合格した科目については、その先2年間は申請により受験免除となります。
3年目に他科目が不合格となった場合には、合格が失効となるので、3年以内に全ての科目に合格する必要があります。

電験三種:受験者データ

*一般財団法人 電気技術者試験センター ホームページより

受験者・合格者・合格率
受験者・合格者・合格率
科目別受験者・合格者・合格率
科目別受験者・合格者・合格率
受験回数・年代別構成・属性

※令和2年度

受験回数・年代別構成・属性

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