講座情報
講座コード: B23
受講期間: 3ヵ月
レベル: 入門 初級
レポート提出方式: 記述式
こんなコースです
高分子材料の基礎から応用まで、ひととおりの知識をマスターする!
高分子材料は、鉄鋼など金属材料と並んで重要な役割を現在社会で担っています。19~20世紀にかけてベークライトや人絹などの人造樹脂・人造繊維の開発など、高分子化学はまず実用面から始まりました。1920年代に入り、巨大分子の存在が提案され、高分子化学の基礎研究も始まりました。この時以来、高分子化学の基礎と応用の研究は爆発的に拡がりました。
巨大分子の化学が明らかになるにつれて、巨大分子は生命現象と最も関係深い分子であることがわかりました。また、高分子の材料の応用範囲が途方もなく広いこともわかりました。
本講座では、高分子化学を基礎と応用の両領域で学習し、高分子材料の基礎概念を把握することをねらいとします。
ねらいと特色
- 高分子化学の生い立ちを学びます。
- 高分子の合成法を学び、これら生成物が展開する構造と物性の多様性を身につけます。
- 繊維、弾性体、電気材料、医療材料など、広い領域で応用されている、高分子が示す基本物性と応用物性との関係を習得します。
教材構成
- テキスト1冊
- レポート回数:2回
※本講座の学習期間は 3 か月ですが、レポートの提出は2回です。
主な項目
No. | 主 な 項 目 |
---|---|
1 |
高分子とはどのようなものか
第1章 プラスチックのはじまり 第2章 高重合体が生成する条件 第3章 分子量の決定 第4章 高分子化合物の多様性 第5章 共重合体の合成 第6章 高分子が造る固体 第7章 高分子の力学的性質 第8章 ゴム(弾性体)が示す不思議な物性 第9章 高分子反応の応用 |
2 |
高分子はどのような場面で使われているか
第10章 材料としての高分子
第11章 高分子電気材料 第12章 さまざまな分野で使われる高分子材料 第13章 高分子材料の劣化と安定化 第14章 環境に優しい高分子 第15章 高分子の取扱い |
受講者の声
レポート内容が取り組みやすく、高分子の基礎知識を入れるにはちょうど良かったです。入門編はOKなので応用編を新たに追加してほしいです。
高分子材料の背景や概要が学習でき、活用事例を学ぶことで知識が広がった。高校以来の化学の勉強で網羅的に学べて良かった。今後、知見を深めるための方法の手ほどき、指針例を提示してほしい。重要用語、トピックが突然表記されることが多く、入門書として読み解くのが難しい。Webなどの検索により知識を深めることができました。
高分子材料について、業務上知りたかった点の記載が多くあって、とても役に立ちました。
初めて高分子材料の基本的な内容を学ぶことができました。
高分子の基礎を学ぶ導入として、非常にわかりやすく、ためになりました。